筋肉と甘栗の条件 (ページ23)

今日:28 hit、昨日:10 hit、合計:7,019 hit

3-7 ページ23

上田サイド

無理矢理､琳寧に手を繋がれ､

商店街に入って､大勢の人々の中を掻き分けながら進んでいく｡

足とか踏まれそうだし､何か暑ぃんだけど…(-_-;)｡

琳寧「まずは､上田さんの服を買いに行きましょ!どんな服が好みですか?」

上田「任せるわ…」

琳寧「分かりました(^^)!」

何かアイツ､楽しんでねぇ(￢_￢)?

それに､手を繋がれているせいか､

皆の視線が俺らの方に向いているぞ?

ハズいっての…(-_-;)｡

なのに､琳寧は全然気にしていねぇ｡

俺だけ気まずいまま､進んでいくと､

一軒のお店に着いてしまった｡

?「いらっしゃいませ!あっ､琳寧じゃん(^-^)!」

琳寧「聡くん､久しぶり(^-^)!」

店に入ると､1人の少年が出迎えてくれた｡

背は琳寧より低く､黒髪にカラフルなパーカーを羽織っていて､

いくつものペイントが塗られたような白いズボンという､派手なファッション｡

聡「今日は銭湯､お休み?」

琳寧「うん｡だから､服を買いに来た!」

聡「琳寧の服?」

琳寧「ううん｡この人の」

琳寧は､俺をチラッと見た｡

琳寧サイド

聡「銭湯の新しいバイトさん?」

上田「(これで､3人目だぞ…(-_-;))」

琳寧「違う違う｡しばらく､うちで預かることになったの」

黒髪で派手なファッションをした少年は､松島聡くん｡

琳寧より1つ上の高校1年生(来月で高2)で､

この商店街のブティックを手伝っているんだ｡

えっ?バイトじゃないの?って､思った?

増田「聡､お客さん?」

聡「あっ､お兄ちゃん｡うん､琳寧が来たよ(^^)」

階段の下りる足音が近づいていき､

奥の部屋から､派手な赤髪の男性が出てきた｡

増田「いらっしゃい(^^)｡今日はどうしたの?」

琳寧「この人の服を買いに来たんです」

増田「琳寧くん､お姉さんなんていたっけ(^_^;)?」

琳寧「いや､あの…」

上田「俺は男だ｡それと､兄弟じゃねぇよ」

増田&聡「…えーーーーーっ!!!???男ぉぉぉ(;ﾟдﾟ)!!!???」

腰が抜けて驚く店長と聡くん｡

そりゃ驚くよね(^_^;)｡だって､甘栗色の乙女だもん｡

上田「そんなに驚くか…(;￢_￢)?」

増田「お､驚くよ!本当に女性かと思ったもん!」

聡「ぼ､僕もです…(^_^;)」

上田「…まぁ､気にしてねぇが」

琳寧「あはは…上田さん､紹介しますね｡ブティックの店長の増田さんと､従弟の聡くんです(^^)」