第3話 記憶の手掛かりを探して ページ17
琳寧サイド
琳寧「お待たせしました〜(^-^)!」
みたらしだんご「にゃあ〜(^-^)!」
上田「はぁ…やっと来たか｡待ちくたびれたぜ…(-_-;)」
ジャージに着替えて､みたらしだんごと陽だまり湯を出ると､
上田さんが準備運動して待っていた｡
琳寧の誘いで上田さんもジョギングする事になったけど､
楽しみな反面､心臓がバクバクするほど緊張気味になる｡
甘栗色の乙女(男性だけど)とジョギングだなんて…他の人が見たら､
上田さん､女性と間違えられて琳寧の恋人と勘違いされたりして｡
琳寧「ムフフフ…(^^)」
上田「おい､何笑ってんだよ(-_-;)｡早く走ろうぜ」
琳寧「は､はーい!みたらしだんご､走るよ」
みたらしだんご「にゃあ(*^^*)!」
上田さん､みたらしだんごと一緒にジョギングをスタートした｡
琳寧「1､2､1､2…」
上田「あっ…1､2､1､2…」
坂を下って､海岸が見えてガードレールの外側に移動すると､
西側方面に向かって､走っていく｡
あの海岸で昨日の朝､倒れていた上田さんを助けた｡
それをキッカケに､上田さんは陽だまり湯に記憶が戻るまで居候する事になった｡
琳寧「(陽だまり湯にいても､記憶は戻らない｡今日はお休みだし､上田さんを連れて出掛けようかな?)」
隣で汗を流しながら走る上田さんをチラッと見て､男らしいと惚れてしまう｡
女性のような顔立ちなのにね｡
村木「おーい､琳寧!」
琳寧「あっ､村木!おはよう(*^^*)!」
みたらしだんご「にゃあ〜(*^^*)!」
横断歩道の先に立っている､黒髪でジャージ姿の少年が手を振っていた｡
琳寧も手を振り返すと､ちょうど歩行者信号が青になって少年が走ってくる｡
上田「お前の知り合い…?」
琳寧「はい､琳寧の友達です(^-^)!」
彼は村木亮太｡琳寧とは小学生からの友達だよ｡
頭が良くて､小学生から中学生時代はクラスの学級委員をやっていたんだ｡
村木「(上田を見て)この人は?陽だまり湯の新しいバイトさん?(・・?)」
上田「(昨日も､ガテン系の男に聞かれたぞ…(ーー;))」
琳寧「いや､違うよ｡紹介するね｡この人は､上田竜也さん｡訳あって､うちの銭湯に居候しているの」
みたらしだんご「にゃあ」
村木「そうなんだ｡(上田に)琳寧の友達の村木亮太と言います｡よろしくお願いしますm(_ _)m」
上田「おう､よろしくな…」
村木もジョギングの途中なので､一緒に走ることになった｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年4月2日 0時
