第1話 甘栗色の乙女との出会い ページ2
琳寧サイド
琳寧「1､2､1､2…」
早朝の港町｡ひょっこりと出てきて徐々に昇ってくる朝陽｡
ザザーッと波の音がする海｡
菅田琳寧､15才｡来月から高校生｡
琳寧は今､ジャージ姿で飼い猫のみたらしだんごと､港町をジョギングしている｡
毎朝､早起きして港町をジョギングするのが､琳寧の朝の日課｡
今は春休みで学校は無いから毎日､忙しい毎日を送っていた｡
星のようにキラリと光る海岸を走ろうと､石の階段を下りていく｡
みたらしだんご「にゃ〜?(・・?)」
琳寧「みたらしだんご､どうしたの?(・・?)」
一緒にジョギングしていた､みたらしだんごが､
海岸に何かを見つけたみたいで､それに向かって走っていった｡
琳寧「あっ､待ってΣ( ﾟДﾟ)!」
後を追って走ると､みたらしだんごがクルッと振り返って琳寧を見つめた｡
みたらしだんごは､困った表情をしている｡
みたらしだんご「にゃあ〜(´・д・｀)」
琳寧「どうしたの?…えっ､人が倒れているΣ( ﾟДﾟ)!?」
えっ､ちょっとマジヤバなんだけど!
琳寧はとりあえず､倒れている人に話し掛けた｡
琳寧「大丈夫ですか!?しっかりしてください!」
みたらしだんご「にゃー!」
琳寧とみたらしだんごは声を掛けるけど､起きようとしない｡
倒れているのは女性?みたいな顔立ちをしていて､甘栗色のような茶髪｡
もはや､甘栗色の乙女…かと思ったけど､
白いYシャツが開いていたから､上半身が見えていて､
男性だということが分かった｡
黒のロングズボンに､両耳には青い菱形のピアス｡
琳寧「(目を覚まさないなんて…そうだ!救急車を呼ばなきゃ!)」
ジャージのズボンのポケットからスマホを出して､病院に電話した｡
電話してから数分が経って､救急車がやって来て､
担架を持った救急隊員達が出てくると､甘栗色の乙女は担架に乗せられて救急車に乗せられていく｡
関係者じゃないけど､周囲には他にいなかったので､
琳寧が付き添いで病院に行くことになった｡
みたらしだんごを抱いて琳寧を乗せた救急車は､港町の病院へと走っていった｡
病院に着いて､ストレッチャーに乗せられた男性は病室に運ばれた｡
どこにも怪我や傷は無かったみたい｡
琳寧の父「琳寧!みたらしだんご!」
琳寧「あっ､パパ!」
みたらしだんごを抱っこして廊下のベンチに座っていると､琳寧のパパが駆けつけた｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年4月2日 0時
