妖精…？2 (ページ45)

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-you side-

妖精「3時間後、か。」

なんとまあ、ぴったり私たちも終わるくらいの時間ですわ。

しかし、仕事教えるって言ったってなぁ。

防弾少年団の楽屋に入って、私が本当に働いてるって証明しないと信じなさそうだし。

でも大勢の人と同時に話すの嫌なんだよな。

だいたいあいつら一人一人と長く喋ったわけじゃないし。

……喋るよりフレンドリーなことをした人たちもいるけど。

どうしたものか。

そう考えながらもう一度屋上に向かう。

扉を開けると、さっきとあまり変わらない光景。

まだ午前の清々しい空気が残る屋上は、とっても気持ちが良かった。

そんな屋上に、ジフにとってあげたトンボがまた飛んでいて。

妖精「……………」

ばさっ

ガサっ

ガサガサ

妖精「やっぱ被り物は紙袋にしといて良かった。」

全力で虫取り。

キャッチアンドリリースで何度でも捕まえられる。

紙袋で取ると簡単すぎたから、

後半戦は素手。

いける。

トンボがいなくなって時計を見てみると、

………2時間経っていた。

妖精「ふぅ。」

一息ついて、ベンチに座る。

妖精「…………なんかアドレナリンが出てる……」

虫取りを思いっきりしたせいか。

そのアドレナリンを消化するため、

妖精「…………………」

ひたすら逆立ちで屋上をぐるぐる歩いた。

妖精「………よっ！」

立ち上がって、また時計を確認。

そろそろジフとの約束の時間だ。

余裕があるから、少しゆっくり向かうことにしよう。