妖精…？2 (ページ25)

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-RM side-

そのまま妖精はじりじりとテープを巻いていき、

妖精「よし、終わった。」

また俺の前に座った。

あ、紙袋の俺がつかんだところ、シワシワになってる…………

RM「紙袋、シワシワにしちゃったね……ほんとごめ」

妖精「謝られるの飽きた。どっちも悪い。これでおしまい。」

…………妖精なりの気遣いだって解釈しておこう。

妖精は解けてしまったテープをまた俺の腕に巻き始めた。

すると、妖精がテープを巻きながら

妖精「君、しっかりしたリーダーだよね。」

といってきた。

…………急に褒められると、照れる。

RM「そ、そう？ありがとう。」

妖精「いや、防弾少年団のリーダーだから、団長？」

RM「普通にリーダーがいい…」

妖精「あ、そうだ。」

俺の発言は華麗に無視してまたカバンをゴソゴソし始めた妖精。

妖精「あった。」

ズボッと取り出したのは、

…………ピンクのリボン？

RM「それ、何に使うの？」

妖精「団長の腕に巻くんだよ。」

呼び方は団長で確定しちゃったのか？

それより、

RM「え、それ巻くの？」

俺がそう聞く間にテープと一緒にもうリボンを巻いてる。

だんだんとテーピングがキュートになっていく。

…………俺はテーピングにキュートさは求めてない！！

妖精「よし、終わった。」

あっという間にテーピングが終わり、ピンクのリボンが織り混ざったなんとも言えない可愛い仕上がり。

RM「……………なんでこれ巻いたの？」

理由が知りたい。

妖精「痛めてるの忘れて腕動かさないように、リボンで目立たせた。」

RM「………気がきくんだね。」

ピンクのリボンにはそんなに深い意味が。

妖精「あ、リボンがうちにはピンクしかなかったから、そこは我慢ね？」

………色には意味がなかった。

RM「ありがとう。助かった。」

テーピングのお礼を言う。

妖精「…何してたら捻ったの？」

妖精が突然聞いてきた。

…………ダンスがどうしてもできなくて練習してたって言うのはちょっとダサい？

妖精「あ、ダンスの練習か。」

RM「………そうです。」

妖精、鋭い。

妖精「どうしてもできないフリでもあるの？」

本日二度目の図星。

RM「……………これ。」

パソコンに入っているダンサーさんたちの動画を見せる。

妖精「………ふーん、立ち上がるやつね。」

………………妖精、ダンスわかるの？