妖精…？2

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-you side-

妖精「……………おぅっぷ…………」


あぁ、変な声になっちゃった。


さっきホビの野郎に振り回された気持ち悪さが今来た。


走ったのもダメだったな、気持ち悪っ。


……………人前だと我慢できるのに。自然と我慢するのに。


こうして一人になるとダメなんだよな。


足がフラフラして、階段に座り込んで壁にもたれた。


………ちょい落ち着いて来た。


さっきあったことをクラクラする頭で考える。


ホビが嘘ついてまで私を呼び出す意味は分からないけど。


悪気はなかったみたいだし、あいつの謝ってるときの顔……


ちょっとあの時点で笑いそうだった。


だいたい、あいつに会ってみた今思えばあのいたずらにホビの性格が表れてたよ。


可愛げ、愛嬌がある。単純、まっすぐ。ちょっとめんどくさい。


まあ、人間そんなに簡単じゃないから、もっといろんな長所や短所があるんだろうけど。


今のところ私が見る限りではこんなところかな。


いきなり抱っこしてきたのはびっくりしたけど。


………あいつの死にそうな顔………ふっ。


今思い出しても生暖かい笑いがでる。


だいたいあんだけ回ったら誰だって気持ち悪くなるでしょ。


でもあんなに声を出して笑ったのは久しぶり。


歌といい、笑いといい、今日は久しぶりにした事が多いな。


………色々あったけど、もうだいぶ気持ちの整理がついてきたってことか？



妖精「………ジフ………」


…………いやいや、今こうして声に出しただけで少し感情が溢れそう。


前に比べたらだいぶ良くなったけど。


じゃあ単に防弾少年団と距離が縮まってきてるだけか。


良く考えたらそれも大きな変化なんだけど。


あと防弾少年団で会ってないのは……リーダーか。


まあー、依頼されたら会うだろうし、早いうちに顔合わせるでしょ。


あ、そういえばミン・ユンギから仕事の依頼はされてないんだった。


あいつ、大丈夫か？


………依頼がないのに気にする義理もない、か。


よし、今日はこのテレビ局を探検しよう。


階段から立ち上がって、歩き始めた。

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