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-you side-
妖精「っしょ。」
すぐ隣のベランダから自分の家のベランダに飛び移る。
ミン・ユンギにどうやって来たか聞かれた時ちゃんと「飛んで来た」って言ったのに。
あいつ、ちょっと遠くを見つめやがった。
嘘ついてないもん。飛んで来たんだってば。
………まあ、「隣のベランダから飛び移って来た」でもよかったんだけど。
隣に住んでることばれちゃうから。それはめんどい。
窓から入って靴を玄関に置きに行く。
銀色の靴履くと、本当に空を歩けそう。無理だけど。
鞄から持っていったものを出して、元の場所へ。
アロマキャンドルはストックが置いてある棚。クリームは枕元の小さい引き出し。
よし、ウサギはベッド。
…………このウサギ人に貸したの初めてだね。
妖精「ウサギ…………日帰り旅行はどうだったかい?」
そういいながら抱きしめてベッドに座る。
妖精「……………お?」
ウサギの頭を嗅ぐ。これは…………
妖精「………ミン・ユンギの匂い?」
………ウサギさんよ。
妖精「…………男の匂いつけて帰ってくるとは………大人の階段登ったね。」
そうかそうか、この家に来た時サンタのおじさんが引っ越し祝いにって買ってくれたお前も、大人になって行くんだね。
新品のぬいぐるみ特有の匂いが付いてたから、一回洗濯してスプレーもして私の匂いつけたんだっけ。
妖精「…………ウサギ………」
夕焼けの光でオレンジ色に染まる部屋の中で、
ウサギのぬいぐるみ相手に一人で感傷に浸る妖精なのでした。
ウサギ「(日帰り旅行というか、君に出張させられた、の方があってんじゃない?)」
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Rio。(プロフ) - 水曜日でしたら“Wednesday”ですよ Thursdayは木曜日ですよ (2018年2月2日 18時) (レス) id: 592f5319c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りー | 作成日時:2017年3月31日 14時