【黒尾鉄朗】リ ン ネ【ハイキュー】

第三話『居場所』 ページ3

ガラッ


「キャハハハハッ」

「昨日モンハンの4G出たよな!!お前買う!?」

「あ、今度の試験休み開いてるー?」


私が来ても何も変わらない教室。


自分の席に行くと、クラスの女子に座られている私の椅子。


A「……」


そして、わざと気付かないふりをするその女子。


諦めて踵を返して荷物を持って屋上へ向かう私。








全ていつも通りだ。



ただ、いつもと違うのは＿＿＿＿＿







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿まだ痛む私の赤い手首。


ドサッと鞄を乱暴に投げて、椅子に座りながらビルしかないこの退屈な街をただただ眺める。



A「てつろー……」




ぼそっと呟いてみる。




今日は回り道をしようかな。




まだ新しい私の左手の傷を右手でなぞった。



同時に、チャイムが鳴った。

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