第十三話『似た者同士』 ページ13
A「っはぁっはぁっ」
無我夢中で走り続ける。
気が付くとそこは知らない場所だった。
A「はぁっ……はぁっ」
「……?」
すると前に人が立ち塞がった。
A「……福永……君?」
福永「……(ｺｸﾝ」
福永君はコンビニの袋を手に提げていた。
グイッと私の手首を引っ張る。
福永君は一瞬私の手首を見て動きが止まったものの、すぐに傷が無いところを掴んでくれた。
そのまま住宅街に入っていく。
A「……家?」
『福永』と書かれた表札があるアパートの一角。
福永「……どうぞ」
A「お邪魔します……」
あれ?
A「一人……?」
両親が居ない。
福永「……他界、した」
A「……そうなんだ。」
A「私達、似た者同士だね。」
福永「……」
よく見ると、福永君の二の腕辺りに傷がいっぱいついている。
福永「＿＿＿でも」
A「?」
福永「ダメ、そういうの。……何も解決しない。」
A「……」
分かってるよ、そんな事。
福永「……話、聞かせて……?」
A「……」
どうせ無駄だよ。
私には、この罪を償わなきゃいけないんだ。
A「ごめん、無理。
だから、離して。」
福永「……」
私に抱き付く福永君。
A「ね、無理なんだ。
罪が償えないから。」
福永「大丈夫、ね?」
押せばきっと離れれる。
でも、なぜか居心地が良いから自分からは離れたくない。
私は罪から少し逃れたくなった。
A「私、鉄朗に嫌われちゃった。」
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三次元のヤンデレは論外 - 黒尾が見た目の印象と性格が同じになってる！ (2022年3月15日 20時) (
レス) @page20 id: c8f5142934 (このIDを非表示/違反報告)
七見(プロフ) - ちょっとぞっとしましたけど面白かったです！ (2017年3月23日 1時) (レス) id: ced2403378 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - おもしろかったです！！ (2016年5月16日 17時) (レス) id: b96e4d6281 (このIDを非表示/違反報告)
月架姫(プロフ) - 怖くてひやひやしながら見てました！素敵な作品を見る事が出来嬉しいです！ (2015年5月10日 14時) (レス) id: 2940168ea6 (このIDを非表示/違反報告)
ワセリン(プロフ) - アンコさん» めっちゃ嬉しいです!!ありがとうございます!!不定期更新ですみません……でもそろそろ最終回来ます!! (2014年11月26日 17時) (レス) id: 0927cc561d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ワセリン | 作成日時：2014年10月11日 22時
