恋とは何者か。 2nd season __kishi yuta__ (ページ5)

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彼から連絡がきたのは

次の日のお昼だった。

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『明日ならいつでも空いてる。』

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明日は..

私も夜なら空いてる。

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『19時ごろどうかな？
いつものあのお店で。』

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『了解！』

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彼との約束ができた。

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すごく、嬉しくて

思わず、

「おっ..」

と声が出てしまい、

口を手で塞いだ。

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楽しみができた分、

仕事も楽しくできた。

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亜「A、この後ご飯どう？」

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「ん、いいよ。

お店は任せた(笑)」

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あんまりお店に詳しくなくて

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いつも同じ所に行ってしまう私は

亜紀につまんない、と言われてしまうくらいで

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亜「いいお店がある！

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もうめちゃくちゃ美味しいの！

イタリアン！」

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「いいねえ。

楽しみ。」

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さっと、仕事を終わらせるつもりが

30分残業してしまい、

亜紀にも少し手伝ってもらい

やっと

退勤できた。

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職場の近くのイタリアン

に着き、

2人でピザを頼んだ。

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亜「最近どう？

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調子良さそうだけど！(笑)」

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「え？あぁ..

そうかな？」

亜「そうかな？じゃないよ！

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何年一緒だと思ってんの。

変化くらいわかるよ。」

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こちらをにたにたと見ながら、

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教えなさいと

言わんばかりの顔をしている。

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「いやあ..

まあ、23だし..

１つや２つ、

浮いた話はあるよ？」

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亜「んー？

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なになにい。

聞いてみよう。」

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「私の話は別にいいよ...」

大きな一切れのピザを

口に頬張り、

喋れないように

ふたをした。

亜「もー..

今日は聞ける！って思ったのに(笑)」

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ぶんぶん、と首を振り

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「時が来たら話す..」

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と小さく呟いた。

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ここで話したら、

亜紀が騒ぐのも

目に見えてるし、

そのせいで、バレたらどうしよう。

とか、

色々考えちゃって、

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信じてないわけじゃないけど、

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場所が場所だから..

と自分に言い聞かせ、

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言う事を拒んだ。