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久しぶりに会うとなると
どんな顔していいか分からない。
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ぺち、と両頬を手で挟む。
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早起きして、いつも以上に準備して
普通に恋してる女の子だ、と思う。
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日が暮れるまでの時間はいつも以上に長くて
何をしててもどうも落ち着かなかった。
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優太くんと会う時は、大抵優太くんの家の駐車場付近だ。
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待ちきれなくて、少し早めに着いたけど
この待ってる時間も、何となく好きだ。
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優太「A..！」
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そう遠くない距離から聞こえた、優太くんの声。
優太「久しぶり。元気だった？」
振り返ると満面の笑みでそう聞いてくる優太くんがいた。
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「うん、元気。忙しいのに..ごめんね？」
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優太「何で謝るの、会いたいから会いに来ただけ。会えて嬉しい。
てか.. 鍵渡してるから入ってて良かったのに」
そうやっていつも優しい優太くんに惹かれていた。
何をするわけでもなく、自然に。
「あ..ごめん。
なかなかこう言う事ないから、忘れてた..」
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優太「そういうとこも可愛いけど..
じゃあ、うち入ろっか？」
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頬を赤らめる私をよそに、
優太くんは自然に私の手を取って中に入っていく
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「大丈夫？..手。」
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ゆう「ここは大丈夫だから、心配しないで。」
さりげない行動一つでも不安になる私と、
どこか楽観的な優太くんだけど
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『大丈夫』っていう言葉を私は待ってるのかもしれない。
..ずるい女だ。
なんてつくづく思った。
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手を引かれ、少し後ろを歩く私に
ふわ、っと香る優太くんの匂い。
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大きな手で包み込まれてて
この瞬間
一生このままでいいのに。
と..
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強く手を握り返した。
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作者名：りりん x他1人 | 作成日時：2019年4月13日 9時
