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ウ チ ア ケ レ ナ イ ページ13

______________

無一郎side


「その手の甲の傷、なに?」

『ッ...』

驚くくらい静かに低い声が出た
Aも驚いて少し縮こまる

「別に怒ってるわけじゃないよ。気になったから...聞いてるだけ。」

『...時透さん、私の話なんて聞いたところで
何も楽しくありませんよ』

微かに震える声で小さく呟くA

「楽しくなくても気になってるから話してよ」

『...』

黙りこくるA

「ねぇ」

『...』

「どうして、僕達を信頼できないの?」

『...』

「どうして、そんなに距離を置くの?」

ゆっくりAに近づく

「A、話してよ」

『...』

「あぁ、もう」

Aの右手を取り、屋敷へ向かう

『ッ?!!は、離してください!!』

必死に手を振りほどこうとする

「抵抗するだけ無駄。Aより僕の方が
力は上なんだからさ」

『は、離し、離してッ』

Aの目から大粒の涙が零れ落ちる

...あぁ、嫌われたなぁ...
後でちゃんと、謝らなきゃ。

___________


数分後、Aの屋敷に着いた。

「A、縁側で座ってて。屋敷に上がらせてもらうね」

Aを縁側で座らせ、Aの部屋を探して
櫛も探した。

「A、髪の毛整えてもいい?」

『..ッぐす...』

泣いているばかりで返事を返さないA

小さい女の子みたいだ

「ごめん、触るね」

Aの透き通るような紫色の髪の毛を
丁寧に解いていく

いまこうやって触らせてくれてるのは少しは
僕を信用してくれてるって考えてもいいのかな?

「A、大丈夫?」

『だい、じょうぶ...です』

「敬語、外しなよ。いまこの場だけでもいいから」

『う、ん...』

まずは、壁を無くなさないとね。

「...A、寒いの?」

Aがずっと小刻みに震えてる。

『う、ううん、大丈夫だから...ほんと...』

目にかかる髪の毛を横に分けると、Aの目が
僕を見た。生きている感じがしない、死んだような目をしていた。

ギュッ

「...どうして、そんな目してるの」

何かに居た堪れなくなって、思わず後ろから
優しく抱き締めた。

心の奥が、苦しくなった。

壁をなくしても、僕には心を開いてくれないのかなって思ってしまったんだ

『ぁ、の、ちょっ...』

無一郎の腕を押し退けようと抵抗するA

「僕じゃ、Aを心の底から笑わせることは
できないのかな」

無一郎の変な雰囲気に勘づいて抵抗を弱めるA

「なんでだろう、僕、Aには笑っていて欲しいんだ...」

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すンず - すごい面白いです!更新頑張って下さい!応援しています!! (2019年10月31日 21時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
凜檎姫(プロフ) - 優しい無惨さん» コメントありがとうございます!更新めちゃくちゃ頑張りますぅぅぅぅ!!!(っ'ヮ'c)ウゥッヒョオアアァアアアァ (2019年10月19日 13時) (レス) id: f28697a51e (このIDを非表示/違反報告)
優しい無惨 - 面白いです!更新頑張ってください(`▽´)ヒヒヒ (2019年10月19日 11時) (レス) id: 2bdd2e1078 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凜檎姫 | 作成日時:2019年10月18日 18時

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