【特別編】ドリ ョ ク ページ10
本編に影響はありません
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Aside
『潔癖症を...治す訓練?』
「はい、Aさんが距離を置かなくても私たちと
仲良くできるよう、特訓をしたらどうかと思って」
『しのぶさんには悪いけれど...潔癖症を治す特訓よりも力をつける特訓をした方がいいと思うの』
「Aの言うこともごもっともだが、貴様の潔癖症は酷すぎる。俺はともかく甘露寺が寂しがるだろう。だいたいお前は__」
『伊黒さん、お説教はやめてくださいね?』
「そうですよ伊黒さん。Aさんだって頑張っているんですから。伊黒さんもAさんの特訓に付き合ってくださいね」
「なぜ俺までやらなければならない。俺は関係ないだろう」
「口を出すだけ出しておいて逃げるのはどうなんでしょう?」
しのぶさんの正論に負け、少し項垂れる伊黒さん。
「まずは間隔を狭くするようにしましょう」
____________
訓練の内容はとても簡単だった。
伊黒さんは定位置に立って、私が少しずつ
近づく。最初は2mから始めて、今1mまで縮めた。
『...しのぶさん、私ここら辺で諦めてもいいかしら?』
「もう30cmくらい前に行けれませんか?」
「まだこれだけの距離があるぞ、貴様ならまだ頑張れるんじゃないのか」
頑張れてたら今頃こんな特訓受けてないです。
なんて口に出せないからお口チャック。
『1mが限界です、私には』
にこっと微笑む
「もう少し縮めることができたらいいんですけどね」
『2mから1mも縮めたから、十分だと思いますけどね、私は』
「これほどまでに無理なのであればスキンシップなんて夢のまた夢ですね...」
『やはり潔癖症を治すのは無理ですね』
「おいA、どこに行くつもりだ」
『この距離を縮められない限りスキンシップなんてできません。これ以上この訓練を続ける意味がない気がしたので』
2人を後にし、街へ赴く
街は人混みが酷いため、いつも裏の道を歩く。
人に触れたくないため、滅多に来ることはない。
今日、私が街へ赴いたのは手を巻くための包帯を買うため。いつも巻いていると汚れてしまい、薄汚れてきたから来たのだ。
「いらっしゃいませ...あぁ、Aさん。また包帯かい?」
『いつもすみません。』
私がよくくるこのお店では、私は常連になっていた
「はい、これが包帯だよう。ついでにこれも
持って帰ってくれ」
『これは..?』
「予備の包帯みたいなもんさ。あんた鬼殺隊だろう、けが人いたら使っておくれ」
『ありがとうございます』
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すンず - すごい面白いです!更新頑張って下さい!応援しています!! (2019年10月31日 21時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
凜檎姫(プロフ) - 優しい無惨さん» コメントありがとうございます!更新めちゃくちゃ頑張りますぅぅぅぅ!!!(っ'ヮ'c)ウゥッヒョオアアァアアアァ (2019年10月19日 13時) (レス) id: f28697a51e (このIDを非表示/違反報告)
優しい無惨 - 面白いです!更新頑張ってください(`▽´)ヒヒヒ (2019年10月19日 11時) (レス) id: 2bdd2e1078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜檎姫 | 作成日時:2019年10月18日 18時