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ヒ ト リ ボッ チ ページ8

____________

Aside

汚い

今の私は、すごく荒んでいる

誰にも触れたくなかった

守られたくなかった

誰にもあんな私を見られたくなかった

背中が痛い...血が止まらない。

呼吸が途絶えそうになる。

『ッぐ...』

木にすがりながら座り込む

結局、あいつを殺せなかった

何も、できなかった

何も出来ずに、終わっちゃうんだ。

頬を涙が伝う

このままここにいれば、きっと死んでしまう。

でも、いいかな。

こんなに汚れた私を、見て欲しくない

手で顔を覆う

『ッぅ...ごめん、なさい...ッ
ごめんなさいッ、ごめんなさい..!!』

何も出来ずに死んでしまう

何も復讐出来なくてごめんなさい

こんなにみすぼらしく、汚くなってしまって

ごめんなさい

『ッぐす...ッぅ...』

ガサッ

『!』

「A、迎えに来たぞ」


宇髄side

Aが昼には戻ると言ったが、あの背中の傷を
放っていたらきっと死んでしまう。
と思って後をつけたんだが...
Aが泣き出しちまった。
完全に話しかけるタイミング失ったぜ。

『なんで、来たんですか』

顔を覆ったまま話すA

「なんでってお前、怪我してんだろうが」

Aに近づく

『来ないでください...今誰にも見られたくない』

「関係ねぇ、帰るぞ」

『ッ嫌なんです!!今の私は綺麗じゃない!!』

Aの前にしゃがみ、頭に手を置く

「汚ぇならド派手に綺麗にすればいいだろ?」

『や、やめ...触ら..』

Aが触られる事を嫌ってるのは重々承知だ。
でもここで引き下がれば、Aを見殺しに
することと何ら変わりは無い

『宇髄さんは...私の何なんですか...ッ
いつもいつも距離が近くて..ッ嫌って言っても
離れないし...!』

なんでそんな泣くんだよA

ガシッ

顔を覆っていたAの手を掴む

なんで、泣いてんのにお前はそんなド派手に
綺麗なんだよ

『み、見ない、で、お願い...』

「...お前のどこが汚ぇんだよ」

『へ...__』

宇髄がAの頬に手を寄せる


チュッ


Aの唇に、宇髄の唇が重なる

『ッ...!?ん、ん...!!』

「...やっと泣き止んだな?おら、帰んぞ」

Aを抱きかかえる

『ちょ、あの、え..ッ?!』

「帰るまで寝ててもいいぜ。
まあすぐ着くけどな」

こっそり背中を止血する

『ね、寝ませんよッ!!』

「はは!A、俺が触っても何も言わなくなったな!」

『そ、それは、その、な、慣れです!』

「ほーん?」

『ッもう...』

ッ可愛い過ぎるぜほんと。

フ タ リ ノ ア イ ダ→←ア ヤ メ タ カ ズ



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すンず - すごい面白いです!更新頑張って下さい!応援しています!! (2019年10月31日 21時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
凜檎姫(プロフ) - 優しい無惨さん» コメントありがとうございます!更新めちゃくちゃ頑張りますぅぅぅぅ!!!(っ'ヮ'c)ウゥッヒョオアアァアアアァ (2019年10月19日 13時) (レス) id: f28697a51e (このIDを非表示/違反報告)
優しい無惨 - 面白いです!更新頑張ってください(`▽´)ヒヒヒ (2019年10月19日 11時) (レス) id: 2bdd2e1078 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凜檎姫 | 作成日時:2019年10月18日 18時

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