シ ン パイ シ ョ ウ ページ5
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Aside
山の中へ入って、だいぶ奥まで進んだのだけれど
鬼の姿は無し。ただの暗い山。
ただずっと、肌が感電するような視線を感じる
手入れされてない山だから草木が生え放題。
山なんて入るものじゃない。汚れる。
ガサガサガサッ
『! 何、誰かそこにいるの?』
音のした方へ近づいてみる。
『...これって....腕?』
地面に無数の食いちぎられた腕が散らばっていた
「若い女がこんな時間に...俺に食われに来たのかなあ?ケヘヘッ」
『!!....チッ』
距離を置き、刀を構える
「ケッヘヘヘヘ!いいねぇいいねぇ!
生きがよくて美味しそうだァ!!」
『あなたに食べられる訳が無いじゃない』
真後ろにいるのに気づかなかった。
近い、気持ち悪い。不快だ...
『あなた、不快ね。早く消えてもらうわ』
シタタリ
-- 雫ノ呼吸 弐ノ型 滴 --
水の滴る音が響く
『来世では、綺麗になって』
刀を柄に戻す
「?ハハハ!!何をしているんだァ?!
鬼を前にして刀を仕舞うなど__」
喋り続けいた鬼の首がゆっくりと落ちていく
『斬られている事に気づかずに喋り続けるなんてね。では、さようなら』
「待てぇ"ぇぇッ!!あ"ァぁぁぁあ!!」
山の中に鬼の断末魔が響き渡る
宇髄side
ァァァ....ァ"ァァァ...
すげぇ断末魔が聞こえる
Aが派手に斬ったのかも知れねぇ
...あいつは確かに強い。柱の中でも俺くらいに強い
でもどこか弱い。守りたくなるような弱さがある
大丈夫だとは思っていても、心配になる
「この辺に鬼はいねぇな、Aの方に行って
みるか」
鬼がAの方にいるから、と言い訳してるが
俺は単にAが心配なだけかもしれねぇな...
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断末魔が少しずつ大きく聞こえてくるようになった
きっとAはここら辺にいるはずだ
そこらじゅうにド派手な血飛沫が飛び散っている
『宇髄さん、どうしてこちら側に?』
刀についた血を丁寧に拭き取るAがいた
「俺の所に鬼がいねぇからな」
そうですか、と冷たく吐き捨てるA
「異能の鬼はいたか?」
『普通の鬼しかいませんよ。犠牲が出過ぎていると
いう情報は何かの間違いだったんですかね』
「集落の方とかにいるのかもしれねぇな
人を喰うなら近くに寄るはずだぜ」
『そうですね...では早く行きましょう』
? いま少しだけ、Aの顔が曇ったか?
...まあ、黙っとくか。嫌われるのはごめんだ
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すンず - すごい面白いです!更新頑張って下さい!応援しています!! (2019年10月31日 21時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
凜檎姫(プロフ) - 優しい無惨さん» コメントありがとうございます!更新めちゃくちゃ頑張りますぅぅぅぅ!!!(っ'ヮ'c)ウゥッヒョオアアァアアアァ (2019年10月19日 13時) (レス) id: f28697a51e (このIDを非表示/違反報告)
優しい無惨 - 面白いです!更新頑張ってください(`▽´)ヒヒヒ (2019年10月19日 11時) (レス) id: 2bdd2e1078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜檎姫 | 作成日時:2019年10月18日 18時