どうも、高専教師やってます。

31話 ページ33

先生と傑が言うには、天元様は“不死”の術式を持っているが“不老”ではないらしい。そして老いる分には問題は無いが、一定以上の老化を終えると術式が肉体を創り変えようとする

即ち“進化”

それは人でなくなり、より高次の存在と成ることを意味する


『ならいいんじゃん』

五「カックい〜」

夏「天元様曰く、その段階には“意志”というものがないらしい。天元様が天元様でなくなってしまう」


高専各校、呪術界の拠点となる結界。多くの補助監督の決壊術

それら全ては天元様によって強度を底上げされている

天元様の力添えがなければセキュリティや任務の消化すらもままならない


最悪の場合、天元様が人類の敵となる可能性もある


だから５００年に一度、“星漿体”。天元様と適合する人間と同化して肉体の情報を書き換える


夏「肉体が一新されれば術式効果もふり出しに戻る。“進化”は起こらない」

五「『成程』」

五「メタルグレイモンになる分にはいいけどスカルグレイモンになると困る」

『だからコロモンからやり直そうって話ね！』

夏「えぇ……まぁいいや、それで」





そしてその“星漿体”の少女の所在がバレたらしく、その小さくも大きな命を狙う輩が大きく分けて2ついる、と


呪詛師集団｢Ｑ｣

盤星教｢時の器の会｣


天元様と星漿体の同化は２日後の満月。それまで上記の2つの奴らから少女を護衛する。そして天元様の下まで送り届ける



夜「失敗すればその影響は一般社会にまで及ぶ。心してかかれ！」




＿＿＿＿




五「でもさー、呪詛師集団の｢Ｑ｣は分かるけど、盤星教の方は何で少女(ガキんちょ)殺したいわけ？」

夏「崇拝しているのは純粋な天元様だ。星漿体…つまりは不純物が混ざるのが許せないのさ」

『でもその盤星教は非術師の集団なんだろ？』

夏「ああ、だから特段気にする必要はない。警戒すべきはやはり｢Ｑ｣」

傑がそう言ってから、俺と五条は顔を見合わせてそれぞれが持つジュースに口をつけた


五「まあ大丈夫でしょ」

『そーそ。俺達最強なんだから』

五「オマエは抜きだろ」

『は？』

五「ん？」

夏「ストップ」


傑は俺達の間に入ってきたかと思うと、ため息を吐いてから話し始めた

夏「君達、前から言おうと思っていたんだが、一人称｢俺｣はやめた方がいい」

五「『ええ？／あ゛？』」

夏「特に目上の人の前ではね。｢私｣、最低でも｢僕｣にしな」

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