27話 ページ29
五「ん?大丈夫?顔色悪いね」
それに気づいた悟は俺の顔を覗き込んで、首を傾げた
『…平気、ちょっと寝る』
そんな悟を横目に、俺は窓に頭を預けて服の首元の拡がっている部分に少し顔を埋めて目を閉じた
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目覚ましの音で目が覚める
手を伸ばして乱暴に時計のアラームを止めるスイッチを叩いて、のそのそとベッドから出た
『………』
眠気がなかなか覚めない中、部屋に置いていた小さな冷蔵庫を開くと最近の買い物をサボったせいか中には飲み物が無く、目を覚ますためにもコーヒーが飲みたいな、と俺は軽く口を濯いでから財布を持って自販機に向かった
『……うげぇ、苦…』
クソ苦くて顔を顰めるが、おかげで目は少し覚めてきてため息を一つ吐く
「あれ、早いね。珍しい」
『…傑。おはよ』
夏「おはよう」
後ろから声をかけてきたのは同級生の夏油傑で、彼もまた寝起きだったのかスウェットのままだった
『冷蔵庫に何にもなくてさぁ』
夏「はは、私もだよ。そろそろ買い物に行かないと」
そう言いながら傑はお茶と水を数本買って、そのうちの一本のキャップを外した
夏「君、昨日も任務だったんだろう?」
『そうなんだよ。おかげで疲れてんの』
無理はよくないよ、と微笑む傑に「うん、ありがと」と言って欠伸をした
五「オマエそろそろいい加減にしろよ」
『…はぁ。うるさいな、いちいちキレるなよ。めんどくさいんだけど』
五「ア?テメェがンな態度取るからだろうが」
『なに?やんの?』
五「どうせ負けて泣くくせに強気じゃん。雑魚のくせに強がってんじゃねぇよ」
『その余裕顔ぶっ潰してや「ストップストップ」』
睨み合う俺と五条を見て、傑が仲裁に入ってきた
『傑退いて。ソイツ分からせてやらないとこのクソ生意気な顔治んないだろ、バカだからさ』
夏「落ち着いてくれ、ここで君達が喧嘩すると大変な事になる」
五「退けよ傑。このチビ自分がどんだけ弱ぇか分かってねぇんだよ。他人に頼らなきゃ何にも出来ねぇくせに」
夏「悟、君も言い過ぎだよ」
こんな喧嘩は日常茶飯事で、俺と五条は喧嘩しない方が地球が滅亡するのではないかと思われるほどに珍しく、いつもバチバチ火花を散らす俺達を傑が止めてくれた
今日ももちろん朝っぱらから夜まで言い合いを5回はしたし、先生に2人まとめて拳骨も食らった
※Aくんのお口が少しかなり悪いです
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いちご牛乳(プロフ) - 砂糖さん» ああああ‥‥ありがとうございます、、嬉しいです!!やっぱり絡み見たいですよね( ˙-˙ )笑書けたら書こうと思います(●´▽`●)頑張ります〜!! (2020年10月28日 0時) (レス) id: 78f1b03d1a (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - いつも更新お疲れ様です!!男主の小説が少ないのでこの小説を書いてくださって感謝しかないです。年齢制限の絡み…気になります()無理のない程度に更新頑張ってください、応援してます! (2020年10月26日 22時) (レス) id: f640eaedb5 (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - りんたろうさん» そんなふうに言って下さるととても励みになります…年齢制限のものは書ける暇があったら書こうと思います(^-^)頑張ります!ありがとうございます(´;ω;`) (2020年10月21日 17時) (レス) id: 78f1b03d1a (このIDを非表示/違反報告)
りんたろう(プロフ) - いつも面白くて読ませて頂いています!!!!年齢制限のやつ…とてもみたいです()このご時世ですのでお身体に気をつけてお過ごしください!楽しみにしています! (2020年10月21日 3時) (レス) id: ba7f2d4d8d (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます!すごく面白かったです! (2020年6月28日 20時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2020年4月11日 3時