どうも、高専教師やってます。

3話 ページ3

俺の術式は｢コピー｣だ。

コピーというのは本当にそのままの意味で、欲しいと思う術式を持つ相手に触れればその術式をコピーできて扱うことができる。
複数の術式の所持も可能だ。

コピーされた本人が術式を使えなくなるなんてことはない。まあ初めてコピーする術式は一つ一つ練習するけどな。そこんとこの慣れは俺のセンスがあればちょちょいのちょいだ。

え？でもそんなの最強だって？ノンノン、それと同時に条件やリスクは多少なりともあるんだぜ。


まず術式をコピーする条件として、｢コピーする対象の人間が俺に術式を渡してもいいと判断すること｣。

もしも呪詛師の術式をコピーしたいと思ったとしても、相手はもちろん渡す気などないだろう。

そうなると俺はコピーできない。

まあ力ずくで奪うことも不可能…なわけではないけど…呪力使うしかなり疲れるし、極力やりたくない。


そしてリスクとしてもまあまとめれば1つ。

俺は今回の長期任務の間、ずっと五条悟の術式である｢無下限｣をコピーしていた。だって強いし。

でもこの術式は特に疲れる。そりゃまあ他の術師なら死ぬんじゃないかという程に疲れる。

そのせいで無下限やその他の術式も含め、その術式を使った時間や複数コピーするのと比例してその後の疲れは倍増する。下手すりゃ1週間以上眠った状態になる。


もともと｢無下限｣なんてもんは特級である俺でも使えない。一言で言えば難しくて仕組みが理解できない。俺あんまり勉強得意じゃないし、六眼を持ってるわけでもない。

五条家の人間を含め全世界どこを探したって｢無下限｣を使えるのは六眼を持つ五条悟のみだ。

そんな大層なもんを俺の頭に入れるとなると相当の負荷がかかる。初めて無下限をコピーした時は情報量の多さに耐えきれずに死ぬかと思った。

だから大抵｢無下限｣をコピーした時は硝子の元へ行って体に何か起きてないか診てもらったりもする。


とまあ俺の術式はこんなもん。よくクソアホで低脳な作者が頭捻りまくって考えたもんだよな。


家「検査は終わりだ。どうせ宿儺の器を見に来たんだろ。五条と宿儺の器なら寮にいるはずだ」

『お、マジか！OK。診てくれてサンキュ』

俺は硝子に礼を言ってから部屋を出て男子寮に向かった。

＿＿


『宿儺の器くんは〜、っと。お？』

話し声が聞こえる。小走りでその方向へ行くと、影が3つ見えた。

無駄にでかい影とそれより少し小さい同じような背丈の影が2つ。

『いたいた！』

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