どうも、高専教師やってます。

17話 ページ17

悟が台車を持って東京の皆の方へ向いた時、台車に乗せていた箱がバゴッと空いた。

五「『故人の虎杖悠仁君でぇーっす！』」

虎「はい！おっぱっぴー！」

一年、二年を含めリアクションは無いに等しく、ただ一つ言えることは全然嬉しそうでもないことだ。

京都の方もお土産に夢中で全然気づかない。ただ1人面白い反応を見せたのは楽巌寺学長だった。

楽「宿儺の器！？どういうことだ…」

目を見開いて驚いている。驚くのは当たり前だけどな。

五「楽巌寺学長ー！いやー良かった良かった」

『びっくりして死んじゃったらどうしようかと心配しましたよ』

楽「糞餓鬼が」

＿＿


京都姉妹校交流会、一日目 団体戦
“チキチキ呪霊討伐猛レース”！

指定された区画内に放たれた2級呪霊を先に祓ったチームの勝利となる！

区画内には3級以下の呪霊も複数放たれており、日没までに決着がつかなかった場合、討伐数の多いチームに軍配が上がる！

それ以外のルール一切なし！


夜「勿論妨害行為もありなわけだがあくまで君達は共に呪いに立ち向かう仲間だ。交流会は競い合いの中で仲間を知り己を知るためのもの」

『いだだだだ(わりと力入ってんよこれ！)』

俺と悟はギリギリギリ…と夜蛾学長の絞め技を食らっていて、二人ともギブギブと学長の背中をパンパンと叩いた。

歌姫先輩めっちゃ笑ってる！不敵な笑みでクスクス笑ってやがるぞあの人！

夜「相手を殺したり再起不能の怪我を負わせることのないように。以上、開始時刻の正午まで解散」

＿＿


虎「あのぉ〜これは…見方によってはとてもハードなイジメなのでは…」

釘「うるせぇ。しばらくそうしてろ」

俺は暇だし東京校のミーティングの様子をに見に来ていた。近づくにつれて悠仁が遺影の額縁を持たされているのが見えた。

パ「まぁまぁ事情は説明されたろ。許してやれって」

虎「喋った！」

狗「しゃけしゃけ」

虎「なんて？」

『棘は呪言師だよ』

やっほー、と手を振りながら扉のそばに立つと、皆の視線が一気に俺に向いた。

伏「一瀬先生…」

『よっ、恵くん。2年の皆もお久〜』

禪希「悟は一緒じゃないんだな」

『ああ置いてきた。でもまあ暇でさ』

すると遺影の額縁を持っている悠仁は俺を見上げて質問してきた。

虎「ねえ一瀬先生、さっきのって…」

『ああ、棘のこと？棘は言霊の増幅･強制の術式。安全を考慮して語彙絞ってんのよ』

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