13話 ページ13
『わざわざ領域展開なんてさせやがって…』
今までコピーした術式が俺には今鏡で写したように見えている。もちろんそれは俺にだけだ。相手は異次元のような宇宙のような、わけがわからない理解のできない空間にいるような感じだろう。
俺の意識の中と言ってもまあいい。他人が自分の意識の中に入ってきているみたいな気色悪い感覚に襲われる。だから領域展開をやることはあまりない。
思い出せ、あのビジョンを完璧にイメージするんだ。
『…さっさと散れ』
虚式 「茈」
「グギャ、ッッ!?」
『…はぁ…ったく』
未登録の特級いるならいるって言えよ先に!
『新幹線遅れる、帰らないと』
ここでふと思う、最近少しずつ「無下限」にも慣れてきている気がする。
慣れてるというか…馴染んでる?
今みたいな不運なことに領域展開をするのはこれが初めてではないし、茈なんて特にそうで、今までに使って一歩も動けなくなるまで消耗することだって多々あった。
けど今はまだほんの少しだけ余裕がある。まあ高専にいた時から血反吐吐くくらいには散々特訓したし、「無下限」だって何度もコピーさせてもらって死ぬ程慣れを覚えさせた。
ってそんなこと考えてる場合じゃない、新幹線逃す!
俺はできるだけの全速力でなんとか新幹線に間に合った。
___
あちこち回って3級以上の呪霊討伐ばかりする面倒臭い任務を終えてギリッギリ新幹線に乗れて帰って来た。
そういや京都の
『あーらら、こりゃ珍しいメンツ』
五「あれ?もう帰ってきたの、早かったね」
『地方のホテルは少し汚くて落ち着かないんだよ。つかこれでもギリギリで帰ってきたんだからな』
あー、疲れたー!とソファに座る悟の横に俺も荒々しく座った。
『で?なんでここにお前がいんの?まあ俺もなんだけど。え、喧嘩?喧嘩売んの?』
コソコソと悟に耳打ちして話す。
五「喧嘩?ノンノン、僕はちょっとお話したいだけダヨ〜。Aだって話したいでしょ?」
まあたしかに。
んじゃ話を戻そう、と悟はパンっと手を叩いた。
五「夜蛾学長はしばらく来ないよ。嘘の
あ、また伊地知脅したなコイツ。
『その節はどーも』
楽「はて。その節とは」
五「とぼけるなよジジィ。虎杖悠仁のことだ。保守派筆頭のアンタも一枚噛んでんだろ」
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いちご牛乳(プロフ) - 砂糖さん» ああああ‥‥ありがとうございます、、嬉しいです!!やっぱり絡み見たいですよね( ˙-˙ )笑書けたら書こうと思います(●´▽`●)頑張ります〜!! (2020年10月28日 0時) (レス) id: 78f1b03d1a (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - いつも更新お疲れ様です!!男主の小説が少ないのでこの小説を書いてくださって感謝しかないです。年齢制限の絡み…気になります()無理のない程度に更新頑張ってください、応援してます! (2020年10月26日 22時) (レス) id: f640eaedb5 (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - りんたろうさん» そんなふうに言って下さるととても励みになります…年齢制限のものは書ける暇があったら書こうと思います(^-^)頑張ります!ありがとうございます(´;ω;`) (2020年10月21日 17時) (レス) id: 78f1b03d1a (このIDを非表示/違反報告)
りんたろう(プロフ) - いつも面白くて読ませて頂いています!!!!年齢制限のやつ…とてもみたいです()このご時世ですのでお身体に気をつけてお過ごしください!楽しみにしています! (2020年10月21日 3時) (レス) id: ba7f2d4d8d (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます!すごく面白かったです! (2020年6月28日 20時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2020年4月11日 3時