龍柱様はハイスペック！【続】

陸拾捌 ページ40

宇髄と杏寿郎は、やはり片目を失い不便であると共に、杏寿郎に関してはしのぶの話によれば、十二鬼月と戦えるような状態ではなく、体の内部の損傷がやはり大きかったらしい

宇髄もまた同じようなものだ。二人は実質、柱引退というような形になっている

これから俺たちが戦うのは十二鬼月はもちろん、もう鬼舞辻無惨も動き出すかもしれない

禰豆子ちゃんが太陽を克服した今、鬼舞辻無惨もそれを許すわけはないだろう

＿＿＿



実「あーあァ。羨ましいことだぜぇ。なんで俺は上弦に遭遇しねぇのかねぇ」

伊「こればかりはな遭わない者はとんとない。甘露寺と時透、その後、体の方はどうだ」

甘「あっ、うん！ありがとう、随分よくなったよ(キャッ！心配してくれてる！)」

無「僕も…。まだ本調子じゃないですけど…」

『まあでも上弦目の前にして、二人とも五体満足だろ？すごいな、俺心配だったよ』

悲「これ以上柱が欠ければ鬼殺隊が危うい…。死なずに上弦二体を倒したのは尊いことだ」

胡「今回のお二人ですが、傷の治りが異常に早い。何かあったんですか？」

冨「その件も含めて、お館様からお話があるだろう」

そんな会話をしていた時、襖が静かに開いた

あ「大変お待たせ致しました」

あ「本日の柱合会議、産屋敷耀哉の代理を産屋敷あまねが務めさせていただきます。そして当主の耀哉が病状の悪化により、今後皆様の前へ出ることが不可能となった旨、心よりお詫び申し上げます」

その言葉に、柱共々、皆畳に手をつき頭を下げた

悲「承知…。お館様が一日でも長くその命の灯火、燃やしてくださることを祈り申し上げる…。あまね様も御心強く持たれますよう…」

あ「…柱の皆様には心より感謝申し上げます」

あ「すでに御聞き及びとは思いますが、日の光を克服した鬼が現れた以上、鬼舞辻無惨は目の色を変えてそれを狙ってくるでしょう。己も太陽を克服する為に。大規模な総力戦が近づいています」

あぁ、禰豆子ちゃんか。太陽を克服したらしいな

あ「上弦の肆・伍との戦いで甘露寺様、時透様の御二人に独特な紋様の痣が発現したという報告が上がっております。御二人には痣の発現の条件を御教示願いたく存じます」

甘 無「！？」

甘「痣？」

あ「戦国の時代。鬼舞辻無惨をあと一歩という所まで追い詰めた始まりの呼吸の剣士たち(・・・・)。彼らは全員に鬼の紋様と似た痣が発現していたそうです」

『「！？」』

俺たちはその言葉に目を丸くした

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