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肆拾漆 ページ48

俺が黙ると、宇髄は口を開いた

宇「俺がさっき、お前は強いと言ったのは本心だ」

『…うん』

宇「でも、強いから一人で何でもやろうとするな。もっと派手に頼れ。例えばこの俺様にな」

『でも、俺の私情でそんな、お前たちを巻き込みたくないから…』

俺がそう言うと、バッと体を話されて、額に痛みが走った

『い"っ!たぁっ!!』

宇「まーだわかんねぇのかテメェは!?俺たちは鬼殺隊だ!この命捨ててでも鬼を斬るために俺たちは戦わなきゃなんねぇんだよ!今更お前一人のちっせぇ悩み事で巻き込まれようが痛くも痒くもねぇんだよ!」

一気に喋られてポカーンとする俺の顔を掴んで、宇髄は顔を近づけてきた

『ち、ちいひゃいっへ、なんらよ!おれは、真剣に…』(小さいってなんだよ!俺は真剣に…)

宇「ハッ、チビのお前さんの悩みなんざこの宇髄様からしちゃあ小せぇんだよ」

その言葉にカチンときた

『チビっへ言っへんひゃねーよ!ぶんなぐうぞ!』(チビって言ってんじゃねーよ!ぶん殴るぞ!)

宇「ああ"ん!?誰に向かって口利いてやがんだ!」

『いひゃいいひゃい!!』

コイツ!無理矢理頬つねってきやがって!

俺は宇髄の手を振り払って、絶対に赤くなってる頬をさすった

『お前ふざけんなよ!いってぇ!』

宇「まあ今回はお前の単独任務だし、俺も用があるが、頼むから無茶はするな。いいな?」

さっきとは打って変わって、静かな声で話す宇髄に、俺も自然と静かになる

『…うん、わかってる』

そう言いながら俺は立ち上がった

宇「帰るのか?」

『あぁ』

宇髄とお嫁さんたちも玄関まで見送ってくれた

『そんじゃ、お邪魔しました』

須「Aくん!ぜっだいぶじでがえっでぎでぐだざいぃぃ!」

涙を流している須磨さん

ま「須磨うるさい!A、アンタならやれるよ!ドーンとやってきな!」

喝を入れてくれるまきをさん

雛「気をつけてね、待ってるわ」

心配してくれてる雛鶴さん

『…はい、ありがとうございます』

宇「辛くなったら誰でもいい。俺じゃなくても、コイツらでも、胡蝶たちでもいい。頼れ、わかったな?」

『…あぁ、わかった』

俺は少し礼をしてから踵を返した

『宇髄、ありがとう』

久しぶり心の底から人に感謝を伝えたかもしれない

その後、俺は走って帰った

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ソルト - 時代が大正なので英語の言葉があると違和感があります 面白かったです! (2020年3月9日 13時) (レス) id: 2ea42c4323 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2019年11月28日 16時

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