肆拾伍 ページ46
村を狙った鬼による襲撃
夜な夜な集落へと近づき、そこの村の住人を全て殺してしまうような鬼がいるらしい
無駄にあの日の出来事と重なって胸糞が悪い
『…まさかなぁ…』
まだあの日、俺たちの村を襲い、征也たちや村のみんなを殺した鬼は見つけられていない
もしかしたらもう既に死んでるかもしれないけれど
でも、もしこの数日で起きているのがその鬼の仕業だったら…?
『……』
俺はその鬼について調べ始めた
__
『鬼は決まって、そこまで大勢の集落を狙うようなことはしないのか…』
その鬼は、比較的小さな村を襲っているらしい
『…クソ、気持ち悪いな』
何故か、あの日の元凶の鬼がまだ生きているとわかっていくようで気持ちが悪い
千「カァァ!カァァ!A!明日ノ晩、南北ノ村ヘ行ケェ!例ノ鬼ガ出ル可能性アリ!!」
『…ナイスだ千歳』
もし元凶の鬼なら、いや、そうじゃなかったとしても、この悪夢は俺が終わらせてやる
__
『明日の晩かぁ。今日は飲むの断ろうかなぁ』
と、言いつつも、俺は宇髄の屋敷へと足を進めていた
元々飲む約束はしていたが、明日二日酔いのまま行くのは命取りになる
『宇髄〜!』
屋敷の前で名前を叫ぶと、左目に宝石のついた黒の眼帯をしている着流し姿の宇髄が出てきた
宇「おう、入れや」
『お邪魔しまーす』
部屋に入るなり、俺はよっこらせ、と机の端に座った
宇「ほれ」
すると、上からお酒の入ったコップを渡された
そしてそれを受け取る
『片目でも相変わらずの男前だな』
宇「当たり前だろ?俺様だぞ?」
『あーはいはい』
適当にあしらいながらいただきます、とコップに口をつけた
『…あ、そうだ。俺今日はこの一杯だけにしとくよ』
宇「は?なんで」
『明日任務あるから』
そう言うと、宇髄は「あー、そうか」と言って自身のコップを傾けた
宇髄が最近あった話とか、色々してくれてるけど正直あまり俺の耳には入ってない
俺の頭の中は、あの鬼のことでいっぱいだった
宇「A?」
『え?』
宇「…お前、なんかあったか?」
『……え、?』
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ソルト - 時代が大正なので英語の言葉があると違和感があります 面白かったです! (2020年3月9日 13時) (レス) id: 2ea42c4323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2019年11月28日 16時