参拾捌 ページ39
『人さらいぃ?』
俺は任務が終わって蝶屋敷に帰った
すると、珍しいことに門の前に宇髄がいた。それも炭治郎たちと一緒に
宇「お前からもなんか言ってやれ」
『お前、何したの?』
宇「何もしてねぇよ!」
炭治郎たちが言うには、宇髄が任務で要るからと言って、問答無用でアオイちゃんたちを連れて行こうとしたらしい
『そりゃ人さらいだな』
歩きながら話す
宇「おい、お前ふざけんじゃねぇぞ」
すると伊之助が言った
嘴「で?どこ行くんだ、オッさん」
あ、それは俺も気になってた
宇「日本一色と欲に塗れたド派手な場所」
それって…
宇「鬼の棲む、“遊郭”だよ」
__
『遊郭って…お前まさか浮気…』
宇「てめーも人の話聞かねーやつだな。鬼の棲むっつっただろうが!鬼狩りに行くんだよ!」
『はぁー、なるほど。てか、宇髄、自己紹介くらいしたら?』
宇「あ?…あぁ、そうだな」
俺がそう言うと、宇髄はくるりと振り向いた
宇「いいか?俺は神だ!お前らは塵だ!まず最初はそれをしっかりと頭に叩き込め!ねじ込め!俺が犬になれと言ったら犬になり、猿になれと言ったら猿になれ!猫背で揉み手をしながら俺の機嫌を常に伺い、全身全霊でへつらうのだ!」
なんちゅー自己紹介だ…
宇「そしてもう一度言う。俺は神だ!!」
そう言って、キラーンとポーズをキメる
『お前…はぁ』
俺もため息しか出てこない
すると炭治郎がバッと手を挙げた
炭「具体的には何を司る神ですか?」
『(え?嘘だろ?信じてるのか?炭治郎…)』
宇「いい質問だ、お前は見込みがある」
善「(アホの質問だよ、見込みなしだろ)」
宇「派手を司る神…祭りの神だ」
『(あー、もうダメだなこれ)』
俺はその後の宇髄の自己紹介をあまり覚えてない(というよりは聞いてなかった)
__
『んで?このまま行くのか?』
宇「いや、花街までの道のりの途中に藤の家があるからそこで準備を整える。ついて来い」
俺はシャラリと髪飾りを鳴らしながら消えたように走り出した宇髄の後を追いかけた
『おーいお前らー!!置いてくぞー!』
炭治郎たちは驚きながらもついてきた
__
そして藤の家に着いた
俺は宇髄が座った隣に窓にもたれて座っている
宇「遊郭に潜入したらまず俺の嫁を探せ。俺も鬼の情報を探るから」
宇髄がそう言うと、
善「とんでもねぇ話だ!」
宇「あ"あ?」
あー、またなにか言い合いになりそうだ
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ソルト - 時代が大正なので英語の言葉があると違和感があります 面白かったです! (2020年3月9日 13時) (レス) id: 2ea42c4323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2019年11月28日 16時