弐拾捌 ページ29
俺たちと炭治郎が別れてしばらくしてから、ゴガァッ!!と前方の車両から物凄い音と、
魘「ギャアアアア!!」
と、とんでもない断末魔が聞こえてきた
そしてその瞬間、ドバッと周りの肉の塊が溢れてきて、車両が横転した
__
煉「A!」
『…杏寿郎』
いてて、と起き上がると、鬼の肉が逆にクッションとなり車両は破壊をまぬがれているようだった
『炭治郎たちは?』
煉「うむ、…あそこだ!」
俺たちは炭治郎が倒れている所へ向かった
__
煉「全集中の常中ができるようだな!感心感心!」
炭「煉獄さん…」
煉「常中は柱への第一歩だからな!柱までは一万歩あるかもしれないがな!」
『こら、一言余計』
炭「頑張ります…」
炭治郎の腹を見ると、何かに刺されたように出血していた
『腹部から出血してるな。もっと集中して、呼吸の精度をあげるんだ。体の隅々まで神経を行き渡らせろ』
煉「血管がある。破れた血管だ。もっと集中しろ」
俺たちがそう言うと、炭治郎は言われたとおり呼吸を整え始めた
『そこだ。止血して、出血を止めろ』
炭治郎が痛みに顔を歪める。と、杏寿郎が炭治郎の眉間に指を乗せた
煉「集中」
すると、
炭「っ、…ぶはっ、はっ…はぁっ…?」
『よし、止血できたな!』
煉「呼吸を極めれば様々なことができるようになる。何でもできるわけではないが、昨日の自分より確実に強い自分になれる」
炭「…はい」
そして杏寿郎はニコリと笑って、
煉「みんな無事だ!怪我人は大勢だが命に別状は無い。君はもう無理せず……」
…なんだ?何か…
『おい、杏寿郎_』
俺が嫌な気を感じた時だった
ドォン!!と音がして砂埃が立つ
『……おいおい、嘘だろ』
砂埃の中_そこには一人の鬼
その両目には、「上弦」の「参」と刻まれている
俺と杏寿郎は刀に手をかけた
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ソルト - 時代が大正なので英語の言葉があると違和感があります 面白かったです! (2020年3月9日 13時) (レス) id: 2ea42c4323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2019年11月28日 16時