拾弐 ページ13
周りを見渡す限り、鬼の気配はないし、この竈門炭治郎くんが連れている鬼はどこか別の所にいるのだろうか
すると杏寿郎が言った
煉「裁判の必要などないだろう!鬼を庇うなど明らかな隊律違反!我らのみで対処可能!鬼もろとも斬首する!」
相変わらず声がでかい…すると今度は宇髄が、
宇「ならば俺が派手に頚を斬ってやろう。誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ。もう派手派手だ。」
いや、そんな派手に血飛沫あげられても…一応ね!鬼はともかく、この子は人間の子供なんだからさ!
甘「(ええぇ……こんな可愛い子を殺してしまうなんて。胸が痛むわ、苦しいわ…)」
今度は悲鳴嶼さんがジャリジャリと数珠を鳴らしながら、
悲「あぁ…なんというみすぼらしい子供だ。可哀想に。生まれてきたこと自体が可哀想だ。」
…うん、悲鳴嶼さんってかなり直球なところがある気がする
無「(何だっけあの雲の形…何て言うんだっけ…)」
『まあ俺も、鬼を連れていることに賛成はできないな。』
悲「殺してやろう。」
煉「うむ。」
宇「そうだな。派手にな。」
こんなに言われてるも関わらず、竈門くんはキョロキョロと周りを必死に見渡している
あぁ、鬼を探しているのかな?
すると今度は上から声が聞こえた
伊「そんなことより冨岡はどうするのかね」
指を指しながら問うてくる
伊「拘束もしてない様に俺は頭痛がしてくるんだが。胡蝶めの話によると隊律違反は冨岡も同じだろう。どう処分する、どう責任を取らせる、どんな目にあわせてやろうか。」
あらまあ相変わらずのネチネチっぷり…
甘「(伊黒さん…相変わらずネチネチして蛇みたい…しつこくて素敵!)」
そのネチネチな伊黒さんの指差す先に視線を動かすと、冨岡さんが黙って立っている
甘「(冨岡さん…離れた所に一人ぼっち…可愛い!)」
胡「まあいいじゃないですか。大人しくついて来てくれましたし。処罰は後で考えましょう。」
『なぁ、それよりも俺はその竈門くんから話を聞きたいんだけど』
俺がそう言うと、竈門くんは話そうとしたが、喉を負傷しているのか咳き込んでしまった
炭「ゲホゲホッ、ゲホッ!」
胡「水を飲んだ方がいいですね。」
そう言ってしのぶが水を飲ませた
鎮痛薬が入ってて楽になるんだってさ
そして、その水をゴクゴクと飲み干した竈門くんは、口を開いた
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ソルト - 時代が大正なので英語の言葉があると違和感があります 面白かったです! (2020年3月9日 13時) (レス) id: 2ea42c4323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2019年11月28日 16時