落ちた ページ29
『…せ、んせい…?』
宇「好きだ」
『……………は…?』
すきだ、って……誰が?誰を?え、先生が…私を?
先生が私を好き!?
『えぇぇっ!!?』
私は驚きのあまり涙も吹っ飛んで大声を上げてしまった。
宇「うるせぇな耳元で叫ぶな!」
『だ、だだだだって先生が変なじ、冗談なんて言うからっ…!』
宇「冗談なんかじゃねぇよ」
『…う、嘘だぁ…』
だって、迷惑って言ってたのに。
いつも会いに行っても「また来たのか」って言われるだけだったのに。
宇「あー、もう、まーたお前はすぐ泣く…」
少し笑いながら先生に指で涙を掬い取られる。
『うぅ…ほんと?ほんとに、好き…なんですか?』
宇「本当だ。……さっき、あの男に言い寄られてるのを見た時、ものすげぇ嫉妬した。んで気づいた。お前のことが好きだって。最初は俺もただの度が過ぎた告白ばっかしてくる生徒としか思ってなかった」
宇「でも、お前のあの眩しいくらいの笑顔とか、授業中の真面目な表情とか、色んなお前を見ていくうちに、知らない間に惹かれてたみてぇだ」
真っ直ぐ目を合わせて先生の話を一言一句逃さず聞く。
宇「どんなAでも好きだが、俺はあの笑顔が一番好きだ。だからもう泣くな、この俺様がド派手に告白してんだぞ?」
『…ふふ、なにそれ。理由になってないですよ』
私が思わずふにゃりと笑うと、先生もふはっと柔らかく笑った。
『先生』
宇「あ?」
『やっと落ちてくれましたね』
宇「……まあ元々落ちてたけどな」
『ふふっ、宇髄先生、私とお付き合いして下さい』
宇「…ばーか、俺に言わせろよ」
宇髄先生はそう言うと、私の唇に自分の唇を重ねた。
ℯꫛᎴ
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もち - おしてだめなら ひいてみろ? これか (2019年12月18日 7時) (レス) id: 0050a4580a (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - ピノ助さん» キュンキュンして貰えたなら良かったです!!こちらこそ閲覧ありがとうございますっ! (2019年11月28日 0時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助 - とってもきゅんきゅんでした!面白かったです!素敵な作品ありがとうございます! (2019年11月22日 1時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。原作者様にも失礼な行為に当たります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月27日 15時) (レス) id: 4afe35e6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2019年10月27日 15時