20、友の役目 ページ22
煉獄side
煉「ふむ…なるほど。それは君が悪いな!!!」
宇「人の真面目な相談聞いて、開口一言目がそれかよ!?」
煉「よもや!!だが、話を聞く限り、宇髄が悪いと俺は思う!素直に言ったまでだ!」
そう言うと、宇髄はバツが悪そうな顔をした。
彼の言う話をざっとまとめるとこうだ。
俺の教え子であるA少女が宇髄にひっついているのはもちろん知っていた。そして、宇髄はあの日言っていた謎のモヤモヤのせいで気がたっていて、その時、タイミングが悪く言いよってきたA少女を言葉で傷つけてしまった。
そして案の定、この頃ずっと彼女に避けられ続け、謝ることもできていない…と。
煉「(宇髄が悪いとは言ったものの…本当に宇髄は自分の気持ちに気づいていないのか?)」
宇「はぁ…どーすっかなぁ…」
そう言って頬杖を付く彼は、俺が今まで見てきた彼の中で一番と言っていいほど元気がない。
それもこれも、全てA少女に避けられているため。
煉「(ここは友として、きっちり教えるべきか…いや、こういう感情は己で気づく方がいいな!)」
煉「宇髄、すまないが俺にできることはない。だが、謝るならまだ遅くはない!今すぐにでも謝るべきだ!」
グイグイと背中を押して廊下に出す。
宇「はぁ!?おい、待て煉獄、押すな!口にしてから行動までが早ぇんだよ!」
文句を言っているが聞こえてないふりをする。
煉「君は彼女との関係を崩したくないんだろう?時が経てば経つほど、気まずさは増すばかりだ」
宇「………」
煉「…それと、君はもっと自分に素直になった方がいい」
ボソリと呟く。宇髄には聞こえづらかったのか、こちらを見て首を少し傾げている。
宇「あん?煉獄、今なんて…」
煉「じゃあ今すぐ行ってくるといい!それまで職員室には入れないからな!」
そう言ってバタンと職員室のドアを閉めた。
宇「はぁ!?…チッ、ったく……」
ブツブツと何かを言ってるみたいだな。
だがその合間に、彼には似合わない小さな声で、
「ありがとうな」
そんな言葉が聞こえた気がした。
煉「礼には及ばん!」
生徒と教師。もちろんその間に恋ということなどあってはならない関係だが、友の恋路を応援するのは、当然の役目だ!
_____
煉獄先生side…上手くできているのだろうか…
24人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もち - おしてだめなら ひいてみろ? これか (2019年12月18日 7時) (レス) id: 0050a4580a (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - ピノ助さん» キュンキュンして貰えたなら良かったです!!こちらこそ閲覧ありがとうございますっ! (2019年11月28日 0時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ助 - とってもきゅんきゅんでした!面白かったです!素敵な作品ありがとうございます! (2019年11月22日 1時) (レス) id: adff839c97 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。原作者様にも失礼な行為に当たります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月27日 15時) (レス) id: 4afe35e6c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2019年10月27日 15時