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#Spring:偶然か、必然か。 ページ2

You side*

多分、かなり昔のことだ。
小学生とか、それくらいの。


運命的な彼との出会いは、後に私の生き方をも大きく変えることになる。



こん、こん、こん、


「………はい、」
部屋のノックに、心底めんどくさいなんて感じながら返事をする。

「お隣さんがご挨拶に来たわよー」

この声は、母だ。
最近隣に引っ越してきた、あの家族だろうか。


「……今行く、まってて」

着ているパジャマから、普通の服装に着替える。

黒のパーカーに、ジーンズ。
一番のお気に入りの服。


私は黒が、すきだ。
だって、その先を感じさせないから。

いつも、その先には闇しかない。
それが、私を安心させてくれるんだ。

考えないようにしていてもいつか来てしまう、怖い未来から目を逸らしてもいいと、

そう、言ってくれているみたいだから。


なんてことを考えながら、部屋を出る。


玄関先には、両親と話す相手方の両親……と。

(………え、?)


その子供らしい、男の子の髪は____赤かった。

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作者名:嘘/ライ | 作成日時:2019年1月10日 19時

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