[文スト]猫の恩返し[中原中也]

恩返しその5 ページ6

あれからしばらく経ちました。


でも結局あの“ドキドキ”の正体は分かりませんでした・・・あ！分かったことありました！




それは中也様のことを考えたり見たりすることなのです。


例えば、お風呂あがりの中也様を見ているときや一緒に寝る時、いつもは嬉しいとしか思っていなかった撫でてもらっているときなど他にも中也様に限って“ドキドキ”してしまうのです。


何故こんな気持ちになるのでしょうか？


う〜気になります(＞_＜)


このままじゃ中也様といるだけで平常心を保てなくなりそうです。


うーんどうしたら・・・・


よし！こういう時は外に出て情報収集といきましょう。


今、中也様は任務中でいません。


中也様が帰って来るまでに済ませなくては、心配はかけたくありません。


とはいってもいつも遅いのでかなり時間があります。


まぁ楽勝ですね。


私はこの部屋にある窓へ向かいました。







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ここを、こうすれば、


『ニャ、』


只今私は窓を開けるのに苦労しているところです。


くぅ、こんなに窓が開かないものだったとは、人間の力恐るべし。




『ニャ、ャ』





〜数分後〜




『ニャー、グゥ、』




〜数十分後〜




『ニャ、ブ！』



〜1時間経過〜



あ、開かない・・・


もうちょっとなのに、もうちょっとなのに！


やはり無謀な挑戦だったのでしょうか・・・


いえ、諦めるのはまだ早いですよね！


よし、こんなことをするのは初めてで緊張しますが、これからの中也様との平和な生活において必要なことです。



やってやりましょう。



こう振りかぶって、、





必殺・猫パンチ！！！






『シャァーー！！』







ガチャ







開きました！やったぁ！



ずいぶん前にたまたま見た技が役に立ちました！



これでこの“ドキドキ”の正体がわかるはず！









「お前もか、」



『！』




ち、ちゅ、中也様！

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