〜心を動かす〜 ページ33
歩美「無理よ!最近おばあちゃん身体を悪くしちゃって、もう長くないって言ってたし、、、
それに、あのハンカチはAお姉さんに拾ってもらった大事なハンカチなんだもん!」
「っ!それでも、、、それでも駄目です。
その代わり、ハンカチは私がギリギリまで探します。それで勘弁して貰えませんか」
コナン「A!なに言ってんだ!」
自分でも、馬鹿げたことを言っている自覚はある。残り5分弱なんて短時間でこの広い館内から一枚のハンカチを見つけるなんて不可能だろうし、情なんて必要ないと云ったのは私だ。
でも、思った。想ってしまった、この子たちが大切だと。放っておけなくなってしまった
支配でも、契約でも、征服でも、掌握でも、まして命令ですらない
、、、それは、情。愛と言い換えても良いかもしれない。そんな不確かで脆いもののために
命を懸ける人間の気持ちを、私は誰よりもよく知っている。
条野「A!」
おお、突然兄妹モード。ちょっと吃驚した。まあ、歩美ちゃんたちが居るから当然か
ハンカチ探しなんて、止められるかもしれない、自分ですら馬鹿げていると思った考えだ
正直条野さんには口論で自分の意見を押し通せる気がしないし、、、
怒られるかもなぁ。そう、思ったのに
条野「必ず、無事に帰ってきなさい」
「っ勿論!」
溜め息をついて、諦めたような笑顔で、条野さんはそう言って下さった
歩美「Aお姉さん、、、」
「心配しないで。四階に有るのは確実なんだよね?」
歩美「う、うん」
「じゃあお兄ちゃん、お願いね」
行こうと思った、んだが
コナン「俺も探す。人手は多い方がいい」
「駄目ですよ!?」
コナン「話し合う暇はねぇ。行くぞ」
「えっ、ちょっと、コナン君!行っちゃった、、、
ああそうだ。兄さん、万一の時は”異能”を使っても?」
歩美ちゃんたちは既に少し離れたところにいるので、割と小さい程度の声量で言ったが、
言わずもがな、この異能は『傷の苦味』ではない
条野「、、、まぁ、露見しないと約束できるなら」
条野さんにしては歯切れの悪い言い方だが、良いと言った以上は良いのだろう。
これで最悪の展開、つまり工藤さんと私二人とも死ぬみたいな展開は避けられる訳だ。
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ふくろう(プロフ) - ありがとうございます。本当に、何度も質問して申し訳ありませんでした。すい様に満足していただける仕上がりになるよう、頑張ります。 (2022年9月13日 7時) (レス) id: e74f0f36ba (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - ふくろうさん» はい!ありがとうございます!!執筆がんばってください……!! (2022年9月12日 21時) (レス) id: 52ca6c35ea (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう(プロフ) - はい!ストーリーには、少年探偵団・猟犬も入れちゃうでいいですか? (2022年9月12日 20時) (レス) id: e74f0f36ba (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - ふくろうさん» ピアノソナタいいですね!!ではピアノソナタでお願いできますか…? (2022年9月12日 20時) (レス) id: 52ca6c35ea (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう(プロフ) - 個人的には【ピアノソナタ「月光」殺人事件】とかの内容の濃い事件に少年探偵団と夢主ちゃんたちを入れた新バージョンを創っても楽しいかなぁと思ってるんですけど、、、 (2022年9月12日 20時) (レス) id: e74f0f36ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふくろう | 作成日時:2022年1月15日 19時