〜たまには昔の話しをしよう〜 ページ11
降谷さんはしばらく出てこなさそうだなぁ。ひとまず、ポアロの入り口が見えるビルの谷間に背を預け、彼が出てくるのを待っていると、ふと昔の事を思い出した。江戸川君に自分の素直な気持ちを話したからかなぁ。うーん、此処で一つ、昔の話しをしても許されるだろうか､､､
ー回想ー
(ナレーションには当時のAちゃんと今のAちゃんがやっているのの二種類があります)
誰かが私の軟禁されている部屋に来て、怪我人が来るから支度しろと言って出て行った。軟禁部屋と治療室は鉄の扉一枚でつながっていて、部屋から廊下に出るには治療室を通らなければいけない。更に、部屋の中や外には合計6人の監視がついているという徹底ぶりだ。そんな事しなくても別に逃げないのにねぇ｡いや､万が一にも暴走されると困るからこうも厳重な警備体制が敷かれているんだろうが｡
まあ、外にでれるなら何でもいいや。暇で暇で死にそうだったし。
ああ、足音が聞こえる。もう来たのか。
ーコン、コンー
「失礼します」 「失礼する」
入ってきたのは、普通の人じゃかった。何故なら至る所に血をつけて､平然と歩いてくる人を一般的に普通とは言わないからだ。ただまあ、此処ではよく見る光景かな。そして、私を見て驚くのもよく見る光景だ。彼等が驚く理由は簡単、それは部屋の中にいる医者だと思っていた人間が“手足に枷をつけられた”幼女なのだから。しかし、この人達は怪我人なのだ。さっさと治療しなければ。
「ああ、怪我をしているのはこの人だけですので私には構わないで結構ですよ。ただの付き添いですから。」
吃驚した、白髪の人がまるで私の考えを読んだかのようなタイミングで教えてくれるから。
まぁいいや、別にどうでもいい。
「とりあえず座って、傷を見せて下さい。」
「ああ。」
黒髪の人が左腕の袖をはだけると痛々しい切り傷が目に入った。しかも、毒が着いていたのか皮膚が壊死している。なる程。私は、ポイと痛み止めと解毒用の錠剤を飲んで、黒髪の人の傷に意識を集中させる為、傷の上に軽く手を置いた。
「異能力、『傷の苦味』」
痛みと傷が、じわじわ移ってくる。何度やっても、この感覚というか不快感というかには慣れないが、治療法に疑問を感じることはなくなった。其れにしてもこの人凄くないか、この傷かなり痛いのに表情も変えずに歩いてくるなんて。
小さく、努めて小さく詰めた息を吐きながら“治療”を続けていると、不意に傷の上に翳した腕を掴まれた。
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ふくろう(プロフ) - ありがとうございます。本当に、何度も質問して申し訳ありませんでした。すい様に満足していただける仕上がりになるよう、頑張ります。 (2022年9月13日 7時) (
レス) id: e74f0f36ba (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - ふくろうさん» はい！ありがとうございます！！執筆がんばってください……！！ (2022年9月12日 21時) (レス) id: 52ca6c35ea (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう(プロフ) - はい！ストーリーには、少年探偵団・猟犬も入れちゃうでいいですか？ (2022年9月12日 20時) (レス) id: e74f0f36ba (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - ふくろうさん» ピアノソナタいいですね！！ではピアノソナタでお願いできますか…？ (2022年9月12日 20時) (レス) id: 52ca6c35ea (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう(プロフ) - 個人的には【ピアノソナタ「月光」殺人事件】とかの内容の濃い事件に少年探偵団と夢主ちゃんたちを入れた新バージョンを創っても楽しいかなぁと思ってるんですけど､､､ (2022年9月12日 20時) (レス) id: e74f0f36ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふくろう | 作成日時：2022年1月15日 19時
