【暗殺教室】中学生で漫画家ですか？【磯貝悠馬】

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その日から、『怪盗Fの犯罪』の練習が始まった。

衣装係が来て服のサイズを測って行ったり、大道具係が来てめちゃくちゃ一生懸命動画を研究して行ったり…。

寺坂くんが真面目にボカロを見てるのは笑ってしまった。

本番三日前。

殺せんせーは今回私たちのことを何も見ていないので、完璧に私たちだけで作った劇だ。


貴方「みんな、ちょっと集まってもらってもいいかな。」

磯貝「ん？どうした？」

片岡「演技なら大丈夫だと思うけど…？」

貴方「ううん、そうじゃないの。私って暗殺者なのにまだ一度も仕掛けてないでしょ？
　 だから劇で船内が停電する10秒間に舞台セットを暗殺用に動かしてほしいの。」

寺坂「大道具動かすくらいなら平気だけどよー。」

磯貝「具体的にどうするんだ？」

貴方「あのね、私がここに来た理由は暗殺中にドジらないようにするためなの。
　 だから自分がどれくらいここで成長出来てるのか確かめなくちゃいけない。
　 私がどういう動きをするかはまだ決めていないけど、大道具の移動の仕方は決めてあるから
　 この通りにお願いしたいの。
　 一回目の暗殺は停電中に仕掛けたいから、大道具は5秒以内に動かしてもらえるかな？」

寺坂「リハなしでそれやるんだよな？」

貴方「できれば。本番で失敗したら私がどうにかするから気にしないで。」

磯貝「みんな、どうする？」

寺坂「俺はこいつが本気殺りたいなら殺ってやる。」

磯貝「このとき俺たちも攻撃していいか？」

貴方「みんなにはBB弾の壁を作ってほしい。
　 ナイフ術の成績が高い人は大道具の影を使って移動して一斉に襲いかかる感じ。」

烏間「うむ。面白そうだな。」

貴方「うわっ！？そうですか？」

烏間「これなら客席自体に仕掛けをつけておくのもいいかもしれないな。」

貴方「あー、確かに。」


暗殺会議は放課後遅くまで続いた。

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