実は私達、かなり好きなのはお互い様かもしれない。【降谷零】

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『私このハンバーグセットにしよ〜』

「僕ミートスパゲッティ！」


2人でメニューを見ながら注文を決めるとボタンを押す。チャイム音が響き店員さんがやって来たので、2人の注文内容を伝えた。

あれ、なんか私ノリノリみたいじゃないか


「かしこまりました！少々お待ちください！」


そう言って去っていく店員さん。


「で？悠さんって恋人いたの？」

『めっちゃ気にするじゃん。
食い付き具合が完全にJKなんだけど。』

｢えへへっ、蘭姉ちゃんと園子姉ちゃんがよくそういう話してるから！｣


なんだえへへって、あざといな
君が普通の小学生じゃないのはもう分かってるんだよ


『でも私小学1年生の男の子に恋愛相談とかしたくないんだけど』

｢小学1年生相手だからこそ余計なこと気にせずに話せるんじゃない？｣

『いやぁ…でも…』


目の前に座っているコナンくんはずっとニコニコしている。何がそんなに楽しいんだか。こんなにしつこいなんて、言うまで帰れま10的な？


『……恋人はいないけど』

「だよね！じゃあ好きな人がいるんだ！」

『まぁ…そうなるのかなぁ…』


だよね！って何、だよねって。
なんで私に恋人いないの確定してんの。
いないけどさ！！


「その好きな人ってもしかして眼鏡かけてる？」

『いや、かけてないけど。
なんで眼鏡って断定気味に聞いてくるの？？


……はっ！まさか……ごめんコナン君。
流石に小学生相手は犯罪にも程があるから……。』

「悠さん何変な勘違いしてるの？
ちょっと、いやだいぶ気持ち悪いよ。」

『とんでもない毒吐くじゃんこの子。
ガチトーンやめて？？』


ジト目で私にそう言い放つコナン君
急に小一だと思えないくらい冷たくなるじゃん
シンプルに傷付いたわ
コナンスーパードライだよ


「僕はただポアロでの話を聞いて仲が良さそうだったから好きな人って昴さんなのかなって。」


ああ、あの時豪邸に住んでる大学院生って言ったな
……ん？でも私あの時、


『私沖矢さんの名前出してなかったよね？』

「僕昴さんと仲良いからよく家に行くんだ！
その時に新しいシャーロキアン仲間が出来たって聞いて、ポアロでの話聞いてもしかしたらって思ったんだ。やっぱり悠さんだったんだね！｣

『うん、沖矢さんは話の合う良い友人だよ。
でも恋愛感情は無いから。』

「なーんだ。じゃあ僕の知らない人？」


よくご存知の人です。
とは言えないわ、流石に

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