後日談1-2 ページ18
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ちなみに一緒に暮らすことが決定したのは、私が零くんに想いを伝えたその日のその瞬間のその直後である。
"『いきなりプロポーズまがいなことされる方の気持ちが分かった?』"
"「…これは確かに、戸惑うな」"
"『でしょ?』"
"「まさかAから言われるなんて思わなかった」"
"『…自分でもびっくりしてるけど…』"
からのこのセリフ。
「──── ってことで一緒に暮らそう」
『……………ん??』
その瞬間は私は衝撃で背後に宇宙を背負った。
夢心地でフワフワと幸せを感じてたら、爆発音が聞こえて目が覚めたみたいな衝撃。
『あー…すみません、なんか幻聴が聞こえ、』
「…敬語」
『…っ、うん……、っじゃなくて…!』
浮かれてるせいで軽率にときめいてしまうしっかりして私の頭と心臓!!
いくら拗ねてたような顔が可愛いかったからって取り乱すな!
『スゥゥー…ハァー…(深呼吸)』
「ちなみに幻聴じゃないから安心していい」
『その心理状態に行き着ける程頭の中が冷静じゃないんだよ!?』
あと、絶対 "────ってことで" の使い方間違ってると思う。
『…ていうか、さも話の流れの中で言ったみたいな雰囲気出してるけどだいぶ話飛んだよね??』
「当然の流れじゃないか?」
当然の流れとは。
『…だ、だって私達……つ、つ、付き合ったばかりなのに…』
一緒に暮らすとか無理無理無理ハードルが高すぎる。
お互い仕事が忙しいから、2人きりになれる機会というものは多くはないから嬉しくないと言ったら嘘になる。
でも今の私が零くんと一緒に住んだら間違いなくドキドキし過ぎて身が持たない。
「A」
承諾しそうになるからそのちょっと甘い声で名前呼ぶのやめて!!
「お前と僕はいずれ結婚するんだから、今のうちに一緒に暮らすことに慣れておくべきだと思わないか?」
『………た、確かに…?』
それも一理あるような気がしてきた…けど…でも、
『……………やっぱり無理!!』
一瞬零くんと一緒に暮らす妄想が頭を駆け巡った。
やっぱり平常心が保てるはずがない。顔が熱い。
「なんでだ! 今のは丸め込まれる流れだっただろ!」
『知らないよ! それはそれ! これはこれ! 無理! 絶対慣れない!!』
「………嫌か? 僕と一緒に暮らすの」
なんという卑怯な聞き方…!
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お米。(プロフ) - やっちさん» 返すのが遅くなりすみませんでした!コメントありがとうございます<(_ _)> やっちさんのコメント見て「はっ!マジでそろそろ書かなヤバい」と意識が戻ってきましたありがとうございます笑 これからもボチボチ更新して行きますね! (2022年5月15日 11時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 今晩は。続きが読みたいです〜 (2022年4月14日 21時) (レス) @page14 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
お米。(プロフ) - 羊型の画面クリーナーさん» コメントありがとうございます!とても励みになります!暫くの間お待たせしてしまってすみません!完結まで頑張ります! (2021年8月17日 18時) (レス) id: ef08fd2dc5 (このIDを非表示/違反報告)
羊型の画面クリーナー - もどかしさで床に寝転がってバタバタしてる← (2021年8月15日 14時) (レス) id: 3429c88509 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 続編おめでとうございます。待ってました!夢主ちゃんついに記憶が戻ったんですねー!早くくっつけーと思うけど色々考えちゃって伝えられない気持ちわかるーーー。早くラブラブになれー (2021年8月4日 18時) (レス) id: b56edad0a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お米。 | 作成日時:2021年7月31日 17時