【歌い手】MARC-マーク- (ページ9)

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〜1階〜

｢1階奥はEve先生の部屋になってて、その横は大きめの倉庫になってる｣

1階は志麻先輩が案内してくれるそうだ。

｢1階には、さっき言ったEve先生の部屋、倉庫、音楽室、美術室、技術室、保健室があるんだよ｣

『移動しなければいけない教科の教室はだいたいこの階にあるんですね』

｢そうだよ。技術とか美術の授業でそらるがよく怪我するから、保健室が隣になったんだ…｣

"なった"……ってことは、前までは違かったのだろうか……

ていうか、そらる先輩はそんなに怪我するのか……保健室が隣に来るくらい……

｢授業は誰がするんですか？｣

私も疑問に思っていたことをまふくんが聞いてくれた。

この校舎にはEve先生しか、教師がいない……

｢Eve先生がだいたい授業してくれるけど…たまに卒業したOB・OGの人が来て授業してくれるよ｣

OB・OGが……

やっぱり特殊な学校なんだな……

〜2階〜

｢2階の案内はセンラが担当しますね｣

らしい。

｢2階は、階段上がって直ぐに見える広い部屋が、食堂です。ご飯作るのは、当番制ですよーてなわけで3人にもいつか回ってくるんで、料理は勉強しといた方がいいですよ…｣

あはは……と冗談っぽく笑うが、目は笑っていなかった。

……料理関係で何かあったんだろうな…………

｢食堂の横には男女別トイレ、家庭科室、多目的室、学習室、生徒指導室、一番奥は教室です｣

｢なるほど……｣

家庭科室と多目的室が結構広めに作られている。

『多目的室って、何に使うんですか？』

｢特別授業だよ｣

いつの間にか後ろにいたのか、luz先輩が私の質問に答える。

｢MRには他の学科にはない"特別授業"が時間割に組まれてるんだよ。協調性を養うための……ね｣

他には色々、遊びに使ったりするらしい。

｢2階の案内はこれでおしまい。3階にあるふぁちゃんとクプラくんがスタンバイしてるからね｣

階段を上っていくと、センラ先輩の言う通り、あるふぁ先輩、クプラ先輩の2人がスタンバイしていた。