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｢たーのもー！！｣
それから急いで教室に向かい、くろちゃん先輩は壊れるのではないかというほどの力でドアを開いた。
教室の中には、2年生が4人…3年生が2人、1年生が2人居た。
｢ほれほれ！新入生のご入場だぞー！！｣
『わっ、ちょっ……』
背中を押され、少し転びそうになったが、なんとか耐えてしっかりと前を見て……
『えっと……新入生の藤後Aです。今日から、よろしくお願いします！』
綺麗に45度の礼をした。
だって今日から毎日一緒だからね……
｢あははっ、そんな律儀にお礼しなくてもいいよ！｣
駆け寄って来たのは、紫色の髪をした、長身の男子生徒だった。
｢今年の新入生はみんな偉いなぁ尊敬するわ｣
その後ろから顔を覗かせたのは黄色い髪をした、またしても長身の男子生徒。
｢そんな緊張しなくてもいいよ｣
最後に出てきたのは茶髪の……小柄な男子生徒
『……』
｢…今、"最後だけちっさ！"って思ったろ｣
『……いえ』
｢気にせんといて、新入生ちゃん。あっちの2人は自信満々で"はい！"って言ったから｣
｢あ、オレは千羅。フツーにセンラって呼んでくださいね〜｣
黄色い髪の人がセンラ先輩。2年生だ。
｢オレは志麻。オレも志麻って呼んでくれていーぞ｣
紫色の髪の人が志麻先輩。この人も2年生。
｢オレは浦田。好きな呼び方してくれ。そっちの方がオレも楽だ｣
小柄な人が浦田先輩。
｢覚えれそう？｣
横からくろちゃん先輩が顔をのぞき込む。
『えっと……センラ先輩、志麻先輩…浦田……
うらたん先輩ですね』
｢まてまてまて｣
『だって好きな呼び方でって言ったじゃないですか』
｢そうだけど｣
『男ににごんはないですよね』
｢……分かった。それでいい｣
普段、女の人っぽいと言われているのか、男という言葉を発した瞬間、納得された。
ちょろい
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作者名：リサ | 作成日時：2018年12月15日 21時
