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校舎自体は白と黒が基調となっていて、制服と似たようなデザイン……のような気がする。
制服も白地の服に黒のライン……似てるな…
｢MRはね、生徒数が少ないから、1〜3年生の合同クラスなんだよ！｣
『へぇ……じゃあ、学年全体で仲いいんですね』
｢おうよ！｣
1階も2階も、廊下が長く続いており…校舎全体図を覚えるのには時間がかかりそうだ。
『……そういえば…黒森先輩』
｢くろちゃんでいいよ！｣
『……くろちゃん先輩。この校舎、合同クラスの割に広くないですか…？』
そりゃ、音楽室とか美術室とか……色々必要だけど、それにしても広すぎる。
3階までは絶対いらない。
｢んっとねー1、2階はアタシらの教室と音楽室とか！3階はアタシらの寮になってるんだー！3階には、ちょっと広めの1人部屋があって、ちゃんとエントランス？っていうのもついてるよ！｣
『……結構充実……してますね』
｢でしょでしょ！あとで改めて校舎見学には行ってもらうけど、2階の奥にはアタシらの教室があって、階段の近くの広い部屋あったっしょ？あそこが食堂なの！いつもみんなで朝と昼と夜、食堂のご飯食べてるんだよー！｣
……楽しそう、だな……
小中と友達が少なかった私にとって、そうやってワイワイできるのは凄く嬉しいし、楽しみ。
親も兄弟もいないから、ご飯はいつも1人だった。
『楽しそう……』
呟くと、ぱっと手を離して、くろちゃん先輩は振り向いた。
その顔は、向日葵のように明るく、輝いていた。
｢楽しいよ！MRって、ちょっと差別されがちだけど…ここにいたらなんにも気になんないの！クラスのみんなと仲良くなれるし、毎日が楽しいよ！｣
それからまた、手を差し伸べて一言言った。
｢ようこそ、MRへ！｣
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作者名：リサ | 作成日時：2018年12月15日 21時
