#99 ページ20
『私が今、やるべき事は
今の私を変えること……』
人に流されてばかりの私は、私じゃない。
私の意思で動くからこそ、本当の私になる。
閉じていた目を開いた。
その目はいつものように青いが、いつもよりも曇っていた。
ズズ……と音を立ててパレットの色が白から黒へと変わる。
私の意思……
私自身が変われば、個性も変わる。
｢やはり持っていたか……｣
『……私の意思で動くからこそ、個性は本当の力を見せるんだ』
私はパレットの絵の具……水色を筆にとり、振った。
その絵の具は、氷に変わり……
その氷が、鎖へと形を変えていく。
氷の鎖となった水色の絵の具は、簡単に相澤先生を縛りあげてしまった。
試合終了のブザーが鳴り響く中、私は気を失って倒れた。
意識を失う直前、体が宙に浮く感覚がした。
お茶子side
Aちゃんが試験へと向かった直後、出久くんと爆豪くんは保健室へ、他のみんなは、モニターを真剣に眺めていた。
｢(相澤先生とAちゃん、なんか話し込んでるみたいや……)｣
モニターに映し出されている映像は、相澤先生と向かい合って立っているAちゃんの姿。
他のみんなも、少しずつだが不穏な空気を感じ取っていた。
会話は聞こえないものの、謎の緊張感があった。
どちらも攻撃を仕掛ける素振りは無い。
と思っていた。
突然。本当に突然だった。
Aちゃんのパレットは色を変え、一瞬で相澤先生を縛った。
縛ったものは、氷の鎖だった。
Aちゃんの目は……酷く冷たい。
｢な、何あれ……｣
｢本当に彩葉、か……？｣
みんな、少し怯えた表情を見せた。
あの轟くんでさえも、息を呑む瞬間だった。
｢Aちゃん……｣
｢A……大丈夫かな…｣
梅雨ちゃんやほかの女子は、心配そうな顔でモニターを見つめていた。
そして、気を失ったAちゃんは相澤先生に抱えられて、モニターから消えていった。
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マッキー(プロフ) - 続きが気になります！更新待ってます (2019年11月29日 22時) (
レス) id: c3dba65f60 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - ノエルさん» コメントありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2018年10月2日 22時) (レス) id: bb59fb016a (このIDを非表示/違反報告)
ノエル - ついにパート３まで来たんですね！１からずっと読んでます。パート３でも頑張ってください！ (2018年10月2日 20時) (レス) id: 733534814b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リサ x他1人 | 作成日時：2018年10月2日 19時
