#95 ページ16
まず、条件だとしてもこの試験の内容と条件……凄く無茶だと思う。
でもそれも、相澤先生になにか考えがあったからこその条件なはず。
と、なると……
その考えを当てて、達成すれば……
合格条件は……相澤先生に勝つことじゃない。
｢……？彩葉さん？どうしたの？｣
『！いや、なんでもないよ！』
｢…彩葉さんはなんで相澤先生に名前を呼んでもらいたいの？｣
『え！？え〜…と』
出久になら、言ってもいいのかな…
っていうか、誰かに言わないと凄くモヤモヤする。
悩みを聞いてもらいたい……
『……好きなんだよ。相澤先生のこと』
｢……｣
出久は驚いた顔をしたが、それでも静かに話を聞いてくれた。
『ちゃんと恋愛感情だよ。昔はイレイザーヘッドとしての憧れだった。でも、憧れって好意に変わりやすいんだよね』
あれ？憧れ？
私、なんで相澤先生に憧れていたんだっけ……
｢……それは、確かに
戦いにくいかもしれないね｣
『出久はオールマイトとだよね？憧れなんでしょ？大丈夫なの？』
｢うん……なんかね、むしろ有難いっていうか……頑張ろう！って思えるっていうか……｣
憧れの人に戦ってもらえてありがたい……か
出久らしい答えかもしれない。
『私は、恋愛感情を一旦捨ててでも相澤先生と戦えって言われても、無理かもしれないね。
それに、私と相澤先生15歳差だし……無理なことは分かりきってる。忘れないと……』
｢そんなことないよ！！｣
突然後ろから肩を叩かれ、ビクッとする。
恐る恐る後ろを向くと、
試験が終わった……かっちゃん以外は全員がその場にいた。
『えっえっ』
焦って言葉が出てこなくなっている中、頭の中では冷静に分析していた。
全然気にしてなかったけど、次は出久とかっちゃんのチーム……
みんなもう試験が終わってモニタールームに来ていた。
｢話は全部聞いてたよ｣
｢なんか盗み聞きみたいになっちゃって、ゴメンな｣
『き、聞いてたんだ……』
全然気づかなかった。
｢私ね、好きな人のこと忘れるのなんて、無理だと思うんだ｣
私の前にしゃがみ込んでお茶子が言う。
｢好きなら好きでいいじゃん！恋愛に年齢なんて関係ないよ！｣
『お茶子……』
｢それに、先生と生徒の恋愛って凄くいいよね！｣
｢見てるこっちもドキドキするー！！｣
ワイワイとモニタールームにいろんな声が混ざり合う。
｢私達は応援してるからね。Aちゃん！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マッキー(プロフ) - 続きが気になります！更新待ってます (2019年11月29日 22時) (
レス) id: c3dba65f60 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - ノエルさん» コメントありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2018年10月2日 22時) (レス) id: bb59fb016a (このIDを非表示/違反報告)
ノエル - ついにパート３まで来たんですね！１からずっと読んでます。パート３でも頑張ってください！ (2018年10月2日 20時) (レス) id: 733534814b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リサ x他1人 | 作成日時：2018年10月2日 19時
