【ヒロアカ】トリップ少女は推しに会いたい。 (ページ35)

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『あ＿＿＿＿』

｢残念だったなぁ。

まさかここまで生き残るとは｣

死柄木がこちらに近づいてくる。

＿＿＿＿逃げないと。

でも、相澤先生が……！！

｢ナァ？＿＿＿＿彩葉A……？｣

目の前まで死柄木の顔が来る。

『……っ！！死柄木、…』

死柄木を気にしたらダメだ。

とにかく相澤先生を助けることに集中して……！！

『相澤先生！意識はありますか！？
私の声は聞こえてますかっ！！』

相澤先生の体が、ピクっと揺れた。

『(意識は、まだある！)

どいて、死柄木……！』

｢なぁ、彩葉A。お前は俺たちのことをどこまで知ってるんだ？

教えてくれよ……！｣

近づいてきた死柄木の手が、戦闘で顕になった二の腕に触れた。

『う、あ"あ"……っ！！！！』

あまりの痛さに、床に膝をつく。

『(くっそ……両腕やられた……！)』

｢脳無…………潰せ｣

相澤先生……っ！！

『相澤先生に、触るなっ！！！！』
｢手ぇ…………放せっ！！！｣

私の、全力の拳と
突如現れた出久のSMASHのタイミングが合う。

だが、脳無には……傷一つついていない。

脳無の手が、私の足に伸びる。

そしてそのまま、私の足首を潰した。

『いっ、あ"あ"あ"あ"！！』

｢彩葉さんっ！！！｣

両腕の二の腕は皮膚が崩れ、筋肉が見えてしまった。
右足首も、脳無によって潰され、折れた。

『(あぁ、なんも変わらないじゃん。

これじゃあ、ただの足でまとい……)』

目から涙が溢れる。

そしてそのまま、意識が遠のいていく。

記憶の最後に聞こえたのは、オールマイトの声だった。