【ヒロアカ】トリップ少女は推しに会いたい。 (ページ28)

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『おはよ〜』

ガラッと教室のドアを開けて、中に入る。

今日からの私は違う。

｢あ、Aおは…………えええぇぇぇ！？｣

｢え！なになになに！？Aイメチェン？｣

今までの私なら

・制服はキッチリ着る。
・髪の毛は常に内巻きで下ろしていた
・先生には敬語

今日からの私は……

・制服は着崩す
・髪の毛はボサボサだしポニーテール
・先生に敬語は使わない

これが私の本性……

『見てなって言ったでしょ。

これが本性なんだよ。
髪の毛は手入れするのめんどくさいし、制服だって堅苦しくて好きじゃない。

何より、先生に敬語使うほど優等生じゃない』

分かったでしょ。これで＿

『今の私が嫌いなら関わらなくていい。

前の私が好きなら、私は戻るから……』

皆が黙り込んでしまう。

あぁ、やっぱり失敗か……

ヒーロー科で上手くやれるなんて、元から思ってなかったよ。

漫画で見てただけだもん。
みんなの気持ちなんて分かるわけないじゃん

だから、もう……

｢昔も今も変わんねぇよ。

お前はお前だろ。前とか今とか、関係ねぇよ｣

後ろから頭を叩かれる。

『〜〜〜〜いったぁ！』

叩いた人物は相澤先生だった。

凶器であろう名簿を持っている。

『っていうか、今も昔も変わらないって言った？

変わるに決まってんでしょ！こんな性格の私、嫌われるに決まってんじゃん…

だから、演じてきたのに』

｢演じてたァ？じゃあ、今までのお前は作り物だっつーことか？｣

『……かっちゃん』

そうだよ。作り物だよ。

みんなに好かれて、私の大好きな漫画のキャラと仲良くしたかった。

でもそんな夢みたいなこと、あるわけないじゃん。

私が違う世界の人間だって知った時点で離れていっちゃうじゃん。

『…………かっちゃんには、わかんないでしょ。

私が今までどんな気持ちだったかなんて』