【ヒロアカ】トリップ少女は推しに会いたい。 (ページ21)

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｢おはよう。｣

教師のドアを開け、普通に教室に入る相澤先生。

その肩にはまだ私が担がれている。

｢あ、相澤先生！？何してるんですか！？｣

｢いや、こいつが校門前で記者に捕まっていたからな。

捕獲してきた。｣

『捕獲って言い方やめてくれます！？あと出来れば早く下ろしてもらいたいんですが！！』

相澤先生の肩から降りて、席に向かって歩く。

｢お疲れさん｣
｢面白かったぜ！｣

『あはは……上鳴くんと切島くん、おはよう…』

｢お？俺らの名前覚えてたのか？｣

適当に返事をして席に座る。

｢仲いいんやね、相澤先生と！｣

『あれをどう見たら仲良しに見えたの、お茶子。』

｢はいそこ。私語厳禁｣

しぶしぶ前を向いたお茶子。

＿＿＿物凄く視線を感じるなぁ。

多分かっちゃんだよなぁ……

てか、相澤先生だけじゃなくて、クラス全体に言うべきじゃない？これ。

話す機会があったら話そう…

｢昨日の戦闘訓練お疲れ＿＿｣

相澤先生が話を始めたが、私は窓の外を見て考え事をしていた。

トリップの話をみんな、信じてくれるだろうか。

気味悪がったり、しないだろうか……

急に｢違う世界から来ました｣とか言われたら怖いよな……

相澤先生にも、なんて説明しよう。

今まであったことを全てさらけ出してもいいだろうか。

神様の存在を見せたら信じてくれるだろうか。

相澤先生の話は右から左へ流れて
話など何も、入ってこなかった。