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21話 ページ22

風見side



Aの影が突然広がり始めた時には遅かった

Aを腕の中に閉じ込めて頭を胸に抱え込んだ



途端に浮遊感に見舞われ、恐怖に包まれる



A『風見さん…!何でついてきたの!!』

風見「一般市民を守る仕事をしているからだ!」


A『ばかぁ〜!!』


胸元でモゴモゴと喋るAを守る為にそのままの姿勢でいれば闇よりも濃い、黒い穴を見つけた


吸い込まれるように2人はその穴に落ちていった








風見「ど、こだここ…」


Aは無事かと腕の中を見ると居ない



風見「神城!神城A!!!どこだ!!」


状況を把握するために自分と周りを見渡せばどこかの廃ビルの屋上だと分かった

自分は家に帰った時と同じ服装をしている



A『風見さん、怖かったぁ…』


突然後ろから抱き着かれてビクリと肩を揺らしたが、Aだと分かり少し安心する


風見「説明してくれ、これは何だ」


A『私の死に場所、なのかな…あんなふうに落ちた時に死にかけたし…』


風見「これが初めてという訳じゃないんだな?」

A『うん、2回目』



屋上に続く階段から誰かが駆け上ってくる音が響いてきた


風見「不味い!隠れるぞ!」


はたと気がつく


諸伏の死んだ場所、時間帯



夢でも見ているのかと思ったが、もしかしたら、と可能性にかけてみたくなった



風見「お前は隠れていろ。動くんじゃないぞ」


A『か、影ちゃんが動かす〜!じっとしててってば!!風見さん助けて!』


Aの必死の抵抗も虚しく屋上の扉が勢いよく開けられる



A『ダメだよ!影ちゃん!!大人しくしなきゃ死んじゃうよぉ!!』


「誰だ!!!」


風見「もろ、ふし…?んぐっ…(影?)」



Aの影に縛り上げられて口に猿轡をされたように喋れなくなる



A『え?何?この人を助けるの?も〜訳分かんないー!』


「風見!!?」


A『もー!分かったよ!!ズラして戻せばいいんでしょ!!』


誰と喋っているのか


「お、女の子!?」

A『えっと…諸伏景光?さん?警視庁公安部?風見さんと一緒じゃん、んー?潜入捜査してるのがバレて(バァン!!!)ひょあー!!!赤井さんだー!!た、助けて諸伏さん!!!この人ストーカーです!!!!』←



赤井「何だこのガキ。黙ってろ」


諸伏「ライ!」


A『あ!思い出した!スコップさん!!』

赤井「黙ってろって聞こえなかったのかクソガキ!!」




どうなってんだ

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作者名:小鳥遊奏斗 | 作成日時:2019年7月13日 11時

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