第20話 ページ21
Aside
メガネの人についていき、家に招かれる
道中、やらかしてしまったが何も無いの一点張りで突き通してきた
A『メガネの人、風見さんって言うのね〜
拾ってもらってありがとうございます』
風見「表札は付けていないが?」
A『私にはよく見えるのです!(ドヤ)』
風見「そういえば先程、安室さんから電話が来たよ。白だ、と。それと、ものがよく見える、ともな」
A『本名 風見裕也
警視庁公安部所属、歳は30、降谷さんが凄すぎてあまり目立たない』
風見「なっ」
A『頭も十分すごいのに』
風見「ふ、降谷さんが言ったのか」
A『違うよ、視えるの』
風見「…そういう事か」
風見さんは降谷さんより驚いた様子はないけど完全に私のペースに巻き込まれてしまってる、と
風見「…なぜ家に帰れなくなった、迷子ではないんだろう?」
A『んー、同居人にキスされてビックリして逃げてきた〜』
風見「よし、沖矢昴を未成年に手を出したという事で逮捕する。絶対にだ」
A『だめ』
ぐらりと影が動くのが分かった
風見「!?部屋が暗く!!?」
徐々に私の影が広がっていく、液体のように
A『い、や…風見さん!離れて!!』
私はコレを知っている
コレは私を飲み込んで…
殺そうとするのだ
A『お願い…!巻き込んじゃやだ!!』
風見「どうなっている!おい!!」
前にもこういう事があった。一種のトラウマになっている
A『うっうぅ〜はなれて…、お願いだから』
そんなやり取りをしている間に部屋が私の影で覆い尽くされてしまった
風見「説明しろ!!いやまず落ち着け!な?」
A『はなれてよぉー!!風見さん死んじゃやだ〜!!』
ジワジワと広がっていた影は部屋を覆い尽くしてしまった
途端、浮遊感に見舞われる
泣きながら訴えても離れなかった風見さんは優秀なのかそうでないのか分からないが、私を助けようと必死だったのは分かる
風見「いいか、落ち着くんだ」
A『も、止められない…から』
風見さんは私を抱きしめて頭を覆うようにして守ってくれる
風見さんの腕の中で涙を零しながら浮遊感から自由落下になる感覚を拾った
風見「お前は俺が守る!」
真っ暗な暗闇の中、どこに落ちているのかも分からない恐怖に
風見さんは正面から立ち向かっていた
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作者名:小鳥遊奏斗 | 作成日時:2019年7月13日 11時