【名探偵】ヒヨコに恋をする【コナン】 (ページ18)

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第17話ページ18

赤井side

やってしまった

驚いて真っ赤になっているAを見て胃に氷をぶち込まれたように、冷えるのが分かった

赤井｢すまん｣

A『あ、いや…』

赤井｢まだくっついているのなら激しいやつをお見舞するぞ｣

A『…気持ち、よかった…』

そういう所だぞ！！

赤井｢俺は離れろと何度も忠告したからな｣

さっきの言葉で俺の理性は音を立てて崩れ落ちた

Aの口を食べるように蹂躙する

舌を入れ、Aの舌に絡ませ擦ると鼻から抜けるような、上擦った声が聞こえてくる

胸板をドンドンと叩かれるが知るか

煽ったのはAだ

風呂が沸いた事を知らせる機械音が空気を読まずに鳴った
漸く離してやると大粒の涙をボロボロと落としながら逃げられる

これ以上続けていれば完全に襲っていただろう

赤井｢俺はティーンのガキか｣

泣かれたことにもショックだったが、テントを張っているズボンを見ても落ち込んだ

Aは30分程で風呂から上がってきて、それから俺を一度も見ずにホットミルクを飲んでいる

赤井｢すまなかった…｣

A『…』

Aは何も言わずに頬を膨らませて涙を滲ませている

泣かれるのは苦手で、どうあやせば良いのか分からずアタフタする

赤井｢泣かないでくれ、Aに泣かれると胸が痛くなるんだ｣

A『泣かせたのは赤井さんでしょ！

初めてだったのに～！！』

初めてなのか…！よしっ！と内心ガッツポーズをしていると
プンスコと表現するのが正しいだろうか、そんな顔をしてまた泣き出す

A『遊びで奪われたー！うっ、ううっ…』

遊びだと？

赤井｢そんなつもりは毛頭ない！俺は真剣だ

影を見てもいいぞ！｣

うっうっ、と泣きながら影を覗き込むA

A『影さんほんと？うぇっ…ほぅほぅ、そうなんだ』

パッと顔を上げて俺の顔を見上げるA

赤井｢遊びじゃないだろ？｣

A『遊びじゃないけど赤井さんがプレイボーイなのが見えた

遊び人の本気とか信じらんない！！』

バンッと大きな音を立てながら部屋から逃げていくのを見て、やはりやらかしたなと思う反面
これで俺の事を意識するだろうとほくそ笑んでいた

ジンや降谷くんの事を考えれば明日から送り迎えが必要だな。と一緒に居る口実を見つけることが出来た自分に拍手を送る

赤井｢本気なんだがなぁ｣