【名探偵】ヒヨコに恋をする【コナン】 (ページ17)

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第16話ページ17

Aside

ジンさんにバンドエイドを渡してそそくさと工藤邸に帰る

玄関を開けると赤井さんが腕を組んで壁に凭れていた

A『キャスバル！ただいま！』

赤井｢こんな時間まで、どこに行っていた

何度も電話をかけたんだぞ｣

A『お散歩！降谷さんに盗聴器付けられて池に落ちて家に連れて行かれて、帰ってる途中にジンさんに会った！

怪我してたからバンドエイドあげた』

赤井｢影を見たんだろう！何故すぐに逃げなかった！！｣

A『降谷さんは寂しがり屋さんだったし、ジンさんは怪我してたから！』

赤井｢理由にならないな

なぁA、俺がどれだけ心配したと思っている

そんな事を繰り返すつもりならこちらも手を打つぞ｣

A『GPSでもつけるの？別にいいけど学校には来ないでね～、あ！スルメだ！！

赤井さんありがと～！！』

赤井さんが腕と胸の間に挟んでいたスルメを影を使って抜き取りぴょんぴょんと跳ねながらリビングに行く

赤井｢あ！おい！！

門限は6時だ！それが約束できないのならスルメはやらんぞ！！｣

A『12時！』

赤井｢6時だ｣

A『11時！！』

赤井｢…7時！｣

ゼェハァと肩で息をしながら2人で門限の争いをする

A『ｯｸｼｭﾝ』

赤井｢降谷くんの家に行ったんならシャワーでも借りたんじゃないのか？｣

A『結局借りてなかった…お風呂…ックシュン』

赤井｢半乾きじゃないか…風呂を沸かそう｣

だんだんと寒さを感じ始めてプルプルと震える

服を軽く着替えて赤井さんの背中に飛びつく

A『あ、暖かい…』

赤井｢おい、離れろ｣

A『やだ～！寒いの～！』

赤井さんは離れろなんて言うけど影を見れば嬉しそうに頬を緩めているのが分かる

A『何だ、嬉しいんじゃーん』

赤井｢影を見るな！｣

赤井さんが離れないように自分の影を自分ごと巻き付ける

赤井｢ふっ、おんぶ紐みたいだな

ほらもうすぐ風呂が沸くぞ｣

A『はぁい』

返事はするが離れるつもりはない

いやだって寒いもん

赤井さんは筋肉質だから暖かくて落ち着くのだ

A『落ち着く匂い～』

赤井｢ーーーっ！｣

クルリと前に回されて前に持ってこられる

A『！どうしたnんんっ』

赤井さんにキスされていた

唇を合わせるだけの挨拶のようなライトキス

気持ちいいけど恥ずかしい…