第12話 ページ13
Aside
襟に付けられた盗聴器をどうするか考えながら歩いていると池に落ちてしまった
驚いたがすぐに影を使って池の底を蹴る
A『っぷはぁ!あー空気がおいしい…』
池の淵に辿り着いてクタリと座った時にさっきの2人が駆け寄ってきた
A『恥ずかし〜////』
頭を抱えて顔を隠したがすぐ眼鏡の男の人に抱きしめられる
風見「無事で良かった」
安室「風見、離れろ」
風見さん?が離れた瞬間にポアロの人が上に羽織っていた服を脱いで私にかけてくれた
A『洗って返すね』
安室「いえ、今から僕の家に来てもらいます」
ポアロの人は人当たりの良さそうな笑顔を貼り付けて私を抱き上げた
A『ひょ』
訳も分からないまま彼に車に乗せられ、出される
A『あ、これ知ってる。誘拐だ!!何者だお前!』
安室「こちらが聞きたいですよ」
A『知らない人に着いていっちゃダメって言われてるもん!朝日に!!あ、そーだ朝日に電話しよ』
完全防水のスマホは池に落ちたくらいでは壊れておらず、安心して画面をタップしていると
ポアロの人に取られてしまった
安室「これがもし誘拐なら、友達に電話するんじゃなくて!警察に電話してください!」
A『じゃあ今から警察に電話するからスマホ返して!』
安室「スマホは少し我慢してください
シャワーを浴びて体を乾かさないと、風邪をひいてしまいますよ?」
A『それは困る…スルメ取り上げられちゃう』←
安室「スルメ…?」
A『キャスバルと同じ反応してる〜アハハハ!』
安室「キャスバルさん?まぁいいです。着きましたよ」
ポアロの人はすぐに運転席を降りて助手席のドアを開けてくれる
A『ポアロの人〜、何でいっぱい仕事してるの?』
ふと、影読みで不思議に思った事を聞いてみた
安室「僕はポアロのアルバイトをしているだけですよ?
あ、探偵もしていますね」
A『そーじゃなくてー
危ない仕事してるんでしょ?怪我してない?』
ポアロの人はピタリと動きを止めて私を覗き込んだ
綺麗なブルーグレーの瞳に見とれていると、何のことでしょうと言いながら私をまた抱き上げる
家に連れ込まれてから思い出す
赤井さんの影を読んだ時に見た人だ
A『バ、ザーボンさん』←
今度こそ動きを止めたポアロの人は私を睨み付けてベッドに放り投げられた
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作者名:小鳥遊奏斗 | 作成日時:2019年7月13日 11時