中学生編３ 伏黒姉：オリジン ページ4
ー優side
突然だが、私は幼児期健忘が無い。胎児からの記憶がある。外から聞こえる優しい子守唄、楽しみに待ち望む声。全て覚えてる。
甚爾｢優。優にしよう。｣
私は、優しくてとても温かいお母さんと、家族想いだけどちょっぴりクズなお父さんの元に生まれた。
大好きだった。家はお世辞にも裕福とは言えなかったけど、とても温かくて幸せな家族だった。
1歳の時に、弟の恵が生まれた。初めて恵と出会った時、小さな手を握った感触は今でも忘れない。1番鮮明に覚えている記憶。
母｢優は恵のお姉ちゃんになったんだよ。
恵と仲良くしてね。守ってあげてね。｣
優｢うん！私恵のお姉ちゃんだから、守ってあげる！｣
そう約束した。恵も加わって、4人笑っていつまでも幸せに暮らすんだ。それが当たり前だと、その頃はずっと思っていた。
幸せは、いつ崩れるのかは分からない。
ただ分かるのは、何も無くなったという虚しさと、受け入れられないと拒否する心。
母さんが死んだ。病気だった。判明した頃にはもう手遅れだった。手術をするにも海外の有名な医者に依頼するしか術がなく、お金も大量にいる。その事からお母さんは手術は受けない、入院もしないと決めた。
お父さんは大反対だったけど、お母さんは一歩も引かなかった。そして母さんは死んだ。
ここからだと思う。
家族がバラバラになっていったのは。
お父さんが帰ってこなくなった。
最初は3日に1回、1週間に1回、1ヶ月に1回……
優｢お父さん…？｣
甚爾｢まだ起きてたのか。｣
優｢何で帰ってこないの？優、寂しいよ？｣
お父さんは何も言わずに私の頭を撫でた。
私はただ言って欲しかった。｢一緒にいるから｣、その一言だけで良かった。
お父さんは、お母さんの事を本当に愛してた。一人の女性として。だから、絶望したんだと思う。お母さんが死んだ事に。
それから数日後、とうとうお父さんは帰ってこなくなった。死んじゃったんだと思う。誰かがそう言った訳でも、自分で見た訳でもない。直感がそう言った。
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鈴花(プロフ) - ひまわりのタネさん» わざわざ細いところをまで指摘してくださりありがとうございます！確かに幼児期の憲法ってなんだよってなりますよね笑。〜んよは方言なのかな？私は日常的に使いますが、違和感ある人もいるんですね。ご指摘ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2021年5月20日 23時) (
レス) id: 8205d463f8 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわりのタネ - (続)高専編4のひとつだけ真依が真衣になってます。高専編16の注文時のセリフに「か」が余計に入ってます。とても面白い作品なので誤字などで、気持ちが途切れることがもったいないと思いご報告させていただきました。 (2021年5月20日 22時) (レス) id: fd7f792401 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわりのタネ - はじめまして、とても楽しく読ませていだだいてます。あと余計なお世話かもしれませんが、誤字などが気になったのでご報告を。中学編3の幼児期健忘ですよ。中学編6、7の怖いんよなんですがこちらは方言でしょうか？個人的には違和感があります。(続く) (2021年5月20日 22時) (レス) id: fd7f792401 (このIDを非表示/違反報告)
釘崎 - 沢山あります。ご自分で変換してみるとわかるかと。面白いので、頑張ってください。 (2021年3月8日 21時) (レス) id: fe2d5f12f2 (このIDを非表示/違反報告)
鈴花(プロフ) - 釘崎さん» それはどこですか？事情があって名前変換してない場所もあるのでどこか仰っていただかないと直せません。 (2021年3月8日 7時) (レス) id: 8205d463f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴花 | 作成日時：2021年1月19日 18時
