あのね、 ページ36
部屋の中は薄暗くて。
離れた手から目線を上げると、ミンギュがこっちを向いている。
でも、窓から入ってくる光がミンギュに反射して、
顔がうまく見えないや。
眩しいな。なんて光を隠そうと手を伸ばしたら、
すっと手を取って指を絡ませて繋いでくる。
自然と繋がれた手に視線をやって、またミンギュを見ると、
さっきまで反射していた光が段々と雲に隠れていき、
しっかりと目が合った。
MG「ごめん、我慢できなかった」
『え？』
MG「もう言わないでおこうと思ってたけど、気づいたらAのとこに向かってた。」
ああ、
もうちょっと光に隠れてて欲しかったな。
こんなのずるいよ。
ごめん。と悲しそうで、
申し訳なさそうで。
でもなんだろ、
すごい大切な何かを見る目で優しく見つめてくるから、目を逸らせない。
ドクンドクン、と自分の心臓のスピードが速くなっていくのが、うるさいぐらいわかった。
MG「A…？」
不安そうに顔を覗いてくるミンギュ。
喋りたくない。離れて。なんて散々ひどいこと言って、
自分から距離を作ったのに、結局寂しくなって。
今こうして話せるのが嬉しくて。
もうこのまま仲直りしたいななんて思ってしまう私は、ほんとに自分勝手で自分自身が嫌になる。
でもこれじゃだめだ、
私もちゃんと話さないと。
そう決心して顔を上げると、優しい目をしたミンギュがまっすぐ私を見つめている。
ひどいこと言ってごめんなさいって
ちゃんと伝えないと。
『あのね、ミンギュ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 889人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラーメンマン(プロフ) - ぴよさん» 楽しみに待っててください🥰 ぴよ様いつもコメントありがとうございます☺️🧡 (2022年1月8日 20時) (
レス) id: c82d4c918c (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ - 第二章楽しみにしていまーす！！💞 (2022年1月8日 1時) (レス) @page49 id: 60c22372dc (このIDを非表示/違反報告)
ラーメンマン(プロフ) - ぴよさん» ぴよ様コメントありがとうございます🥰 ジュンくん可愛いですよね😊 これからも更新頑張ります🥺💕💕 (2021年9月24日 9時) (レス) id: 1761d8b924 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ - 更新待ってました！ジュンくん可愛い....... (2021年9月23日 22時) (レス) @page22 id: dfe72b65d2 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメンマン(プロフ) - ぴよさん» コメントありがとうございます！ しかもなんとも嬉しいことを…（；＿；） めちゃめちゃ嬉しいです！まじでにやけました！ これからも更新頑張りますのでお付き合い頂けたら嬉しいです(o^^o) ぴよ様大好きです(*^^*) (2021年9月6日 23時) (レス) id: 1761d8b924 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ラーメンマン | 作成日時：2021年8月20日 16時
